奨学金 1/3
※注意
これから病んでるだの自◯だの暗い話題が出ます。これは2017年当時の話であり、今はなんとも思ってません。ご了承下さいますようお願いします。
2024年4月30日この日残ってた奨学金を全部払った。
その額538,174円
奨学金月5万。大学2年次に単位をあまり取らず三年次に奨学金打ち止め。親から留年したら大学辞めろと警告。3年前期で単位取れず後期で諦めた。3年次前期奨学金が打ち切ったあの日親父がほぼ全部学費を支払った。親父は俺金ないとよ〜と嘆くだけで怒らなかった。後期は自分の良心が居た堪れなかった為払わず除籍になった。(中退も金がかかると聞いた。抜けるだけなのになんで金払うんだよ)3年行った大学は無駄になり無事高卒になった。
大学の思い出といえば船の旅と演劇それだけだった。2ちゃんのまとめサイトの見過ぎで高卒は碌なところに就職できないと思っていた。大学辞めたその年多分というか絶対病んでたと思う。4年になった演劇の同期は今年の卒業公演どうしようかと同期全員集まって話をしていた。そこに何故か俺もいた。多分同期全員察してたのか俺が大学辞めたことは何も言わなかった。多分みんな大人だ。みんながこう言う舞台がやりたいデカい会場を借りたいと案を出し合いワイワイ会話が盛り上がってた。その時の俺はと言うと疎外感がハンパじゃなかった。最初の会議が終わって帰っていく時半泣きになった。俺は何をやっているのだろう…自分が惨めになった。最寄りの一つ前の駅で降り、途方もなく歩き、途中のマックスバリュで三ツ矢サイダーを買った。それを泣きながら飲んで歩いて帰った。
大学三年間通って残ったものといえば二年間貰った奨学金の借金と三年間培った演劇の経験。大学在学時はドンキのバイトをしていたが使えない烙印を押された。このまま就職しても安い給料で上司に怒られ続けて奨学金を返して毎日を過ごすまったく面白くもない絶望的な将来だった。誰とも会いたくない。大学を辞めた日に俺はそんなことを考えてた。大学を辞めた月にドンキのバイトも辞め、引きこもり生活を始めた。暇を潰すためにps3を買った。龍が如くoftheend 龍が如く0 東京ジャングル自分が聞いたことある面白いソフトを買ってps3を楽しもうとした。でもそれも長くは続かなかった。子どもの頃あんだけ好きだったゲームがこんなに集中出来なくなったのは正直ショックだった。ゲームもやらなくなりやったことと言えば寝る、食べる、オナニーするの三大欲求。2ちゃんのまとめサイトで引きこもりは宿題を一切つけてない夏休み最終日が毎日続くのと1日ワンターン行動しか出来なくなるというのを見た。正にその通りだった。あてもない不安と全てが面倒くさいという思考が自分をダメにする。朝と夜も逆転した。健康的になろうと夜9時に寝ようとしたが、全然寝られなかった。寝るのにも体力がいるのだと学んだ。引きこもったらなんか楽しくなるだろうと楽観的に考えてた。がゲームもそんなに好きじゃない。外に出るのもキツい。料理にハマろうとフライパンを買ったが買っただけ。楽しくない、何一つ楽しくない。まっっったく楽しくない。俺は貯金が尽きたら死のうと漠然と考えてた。でも尽きる前にはもうこの世にいたくないと考えてしまった。高校の頃の親友に一枚の写真を残して自転車を漕いで死に場所を探した。見つけたのが高さ2、3Mある橋の上。飛び降りるには絶好のスポットだ。
飛び降りれなかった。下を見つめてそのまま身体が動かない。身体にブレーキがかかる。自分の身体に制御装置が全部押されてる感覚だった。飛び降りよう飛び降りようと何度も思ったが体は正直なもんで動くことはなかった。結局飛び降りずにのこのこと家に帰ってしまった。
あの飛び降り未遂から翌日、俺はダラダラYouTubeを見たり、pspをやったりワンセグを見たりしていた。俺はふと大学時代公演と被って見れなかったr-1ぐらんぷり2016が録画されていたのを知った。色んな芸人さんのラジオでr-1のザコシショウさんで爆笑したとみんな言ってた。俺が見たのは古畑任三郎のイメージしかなかったので決勝のザコシショウさんを知らなかったから全部見てみるかと軽い気持ちで見た。
笑った。
涙が出るほど笑った。ヤバいサラリーマン、野々村竜太郎、マンガニッポン昔話やることやることもう狂ったように笑ったあの時考えてた全部の悩みが全部どうでもよくなった。それくらい笑った。爆笑した。それからは気分が落ち込んだ時はr-1決勝のザコシショウさんのネタを毎日毎日見た。そのネタを見ては足をバタバタしながら爆笑した。これを見ないと落ち着かなかった。死のうと考えてたこともいつの間にか考えなくなった。思えば人生の転機はこの時だったのかもしれない…
2/3に続く…
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