キャロットクラブ 一口馬主【27】(13)バウンスシャッセの2023血統展望



バウンスシャッセの2023(牝)

母バウンスシャッセは珍しく半妹コントラチェックと同じ中山GⅢ(1800m~2000m)を3勝。ヌーヴォレコルト、ハープスターに続くオークス3着の実績があります。

すでに母として4頭がデビュー。2頭が勝ち上がりしています。ただ現時点で最高2勝クラスまで。母の実績と比例してもう一歩期待したいところですが、ネックとなるのが母父ゼンノロブロイです。



妹コントラチェックは繁殖牝馬として高い評価をしました。

コントラチェックの過去記事を参照していただければと思いますが、高評価コントラチェックとの違いは、スプリント重賞勝利(オーシャンS)の価値と母父ディープインパクトとの差です。


母父としてゼンノロブロイの重賞勝利は最高でGⅡの2勝。ディバインフォースのステイヤーズS(3600m)とアスクワイルドモアの京都新聞杯(2200m)と中長距離としての実績です

ただことしは牝馬イフェイオンがGⅢフェアリーステークス(1600m)を勝利。ヨシノイースターが北九州記念2着(1200m)と好走。シリウスコルトはラジニケ杯2着、弥生賞(2000m)3着です。

母母の系統や父によって適距離は変わりますが、母父ゼンノロブロイの牡馬はやや長めの距離で単複回収率がよくなる傾向です。牝馬は牡馬に比べてオーソドックスに適距離がやや短くなります。

現時点で母父ゼンノロブロイ牝馬の重賞勝利はイフェイオンのみです。あまり母父ゼンノロブロイの牝馬でパッと華やかな成績を残すイメージが湧きません。

母バウンスシャッセの牝馬も勝ち上がりは3頭中0です。

フォローするならばサートゥルナーリアの兄エピファネイア産駒との相性が良いことです。イフェイオンやフローラS3着カニキュル、NZT2着&紫苑S3着のシーズンズギフトは父エピファネイアです。エピファの弟サートゥルナーリアで、ある程度の結果を残す余地はあります。


ただコントラチェックの2023でも指摘した通り、Sadler's Wells×Fairy King兄弟の4×4は気になります…。

血統ではサートゥルナーリアの個体に期待したいところです。



牝馬の割に馬体は悪くないと思いますので、身体と奥村武厩舎次第でどこまでとの評価になります。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?