秋月ビルからはじまる物語
第6話 ROMANCE DAWN~物語の夜明け~
いいづかロンドン計画の旅も今回で一回り。
プロフィール名の由来にもなっている『秋月ビル』に時を戻そう。
リノベーションスクールでは「物件を、物語に」の言葉の通りに秋月ビルにはどんな物件かを血眼にして見て回った。
するとここは、場所の魅力、建物の魅力がたくさん詰まっている場所だった。
リノベーションスクールの悪夢…(第1話参照)https://note.com/dream_is_the_hub/n/n978a5d4dad24
の原点となったこの場所。
本町商店街と東町商店街、緑道(旧飯塚川)との交点。ヒトやモノが流れる路の交点にこの建物は建っている。
※GoogleMapより抜粋
ここから新しいコトが起こると、周りに波及していく予感がする、、、!!
そして、通りからよく見える大きな窓が『秋月ビル』の特徴だ。しかしこの窓、よく見てみると、、、
丸ーい!!!窓四角なのに角めっちゃ丸いやん!!!可愛さ半端ないって。
まるで飛行機や船舶の窓を連想させる。これが既存の建物を活用する醍醐味。合理性、機能性が求められる現代建築では、一見無駄とみられる要素は、どんどん削除されていった。
この丸い角のように、突如現れる昔の建物のクセは、味となり、愛着が湧く。こういった要素を大切にしていきたい。
屋上にはとても気持ちいい空間が広がる。景色を遮る建物が少ないのは、スカイラインが揃っているからだ。ここからまちを眺めながら飲むビールはおいしそう、、、!(直感が大切だ)
周りの建物を見て気づいたのは、他の建物にも同じような屋上が数多くあるということ。商店街を生活圏としていた人々は、人通りの多いファサード側から屋根にプライベートな空間を求めたのだろうか。洗濯物を干したり、お茶をしたり、自分だけの「庭」ならぬ「屋根」。まさに近代建築の五原則にある屋上庭園。
周りの建物の屋上も巻き込んで、何かイベントをしても面白そうだ。
階段室は三角形。とても可愛らしい。
建物の裏には、緑が力強く生える空き地がある。その奥の足場がある壁のすぐ奥には東町商店街のアーケードにつながる。長期的な視点で、アーケードからこの建物へアクセスできると、きっと面白くなる。
夜の秋月ビルは、既に魅力的だった。1階のパブ「COFFEE'EN」はイギリスの雰囲気を漂わせ、遅くまで多くの人で賑わっている。
2階、3階にも灯りがつくと、一体どんな景色になるのだろうか、、、。
考えるだけでワクワクが止まらない。
冒頭の通り、秋月ビルには魅力がたくさん詰まっている、、、!!
私の好きな言葉
リノベーションスクール@飯塚のスクールマスター(校長先生)だった大島さんがおっしゃっていた
あなたでなければ
ここでなければ
いまでなければ
今後、この物語は誰と、どんな風にして、どんな景色になっていくのだろうか?
さぁ、物語はここから始まる!
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