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母を見守ってきた木彫りのカモさん

カナダからのお土産🦆

1992年に木彫りのカモさんは母の家にやってきた。
私からのカナダ旅行の土産だった。

当時、仕事仲間がカナダ人と結婚することとなり、結婚式に出席するためカナダへ飛んだ。カナダには何度となく出張で訪れたが、この時は仲良し女子友との旅行で、更に結婚式となると心はずんだことを覚えている。

湖畔のかわいいチャペルでの結婚式。
泊まりはドアノブがなかったり、朝食もままならない、まだ未完成のAirbnb。
そんなハプニングも仲良し女子友とだと楽しかった。

旅の記念に、私たちはお揃いて、木彫りのカモを購入。
全員が小さはカモちゃんを持ち帰り、私は両親へのお土産に少し大きめのカモさんを贈った。


母のそばで過ごした日々


カモさんは長い年月、実家の畳と掘り炬燵がある母の部屋で羽を休めながら、忙しい母をじっと見守ってきた。

当時、父は定年退職し、娘二人も手を離れていて、母にも自分の時間があった。

私は社会人になり、一人暮らしと仕事に追われ、母の日常はあまり知らない。それでも、母は充実していたように感じていた。

多摩市の国際交流ボランティアで、日本での暮らしに慣れない外国人のお手伝いをしたり、美術鑑賞会の仲間と一緒に企画を立てては、美術展に足を運んでいた。

趣味まみれで忙しい母にとって、一番心休まるのは花を生けている時間だったのでは、と思う。今もお花が大好きな母。そんな母と一緒にホームにお引越ししたカモさんは、いつもお花のそばにいる。

母が生けるお花とカモさん🦆🌺


私の家にいた2羽のカモも合流

実は私の家にいた2羽のカモちゃんも母のもとへ引っ越しした。

母はカモが何処から来たのかはすっかり忘れている。
私が「カモはカナダ生まれで、私たち友人も皆んな小さなカモを持ってるんだよ」って話すと、「あら、じゃあうちにいるのは皆んなの親分ね」と笑った。

私の家の2羽のカモちゃん🦆🦆
友人宅の2羽のカモちゃん🦆🦆


小さな2羽が親分に合流🦆🦆🦆


親分と2羽の子分たち🦆🦆🦆
甘えてみたりもする子分たち🦆🦆


カモさんたち、これからも3羽で仲良く母を見守ってね。





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