「導く」と「遊ぶ」と「遊び」
イベント運営 と 講師業
この二つを行き来してて捉え方の違いが面白いと思う所があったのでメモがてら記事にします。「学ぶ」も「遊ぶ」も、「遊び」があると楽しくできる。と思います。
「導く」講師編
講師という事は何かを学びたい、教わりたいという人のお役に立つというのがお仕事。
ここでは本人が学びたい事を如何に飲み込みやすいように届け、理解を施すかが重要になってきますね。
学びたい事と言っても、人によっては線引きも度合いも様々です。
・他の人より一歩抜きん出たい
・初心者でも大丈夫なように教えて欲しい
・知らない事を知りたい
なのでこれらの目的に合わせて、尚且つそれが達成しやすいように誘導するようなイメージ。歩調の合わせ方は相手によりけりで「手を持ってあげた方が安心するのか子供扱いして欲しくないのか」みたいな感じで見極めながら接する必要があります。
「導く」イベント編
では遊びの場合どうでしょう?
遊びの場合、導くというのは上達のヒントを掲示するような形になるのでは、と思います。もしくは遊び方の説明ぐらいですね。
講師と比べて違うのは、必ずしも手引きしないという事。
なぜなら、遊びのルールは一つしかなくても遊び方は千差万別だから。
きっちりとしたイベント運営の場合はある程度必要ですが、娯楽としてのイベントであればこの部分を導いてしまうと窮屈に感じてしまいます。
なので様々な遊び方を受け入れられる形を設けるのがすごく大事だと思いますし、遊び方を受け入れる=人を受け入れると言っても良いのかもしれません。
もちろん他人に迷惑をかける形を起こさない為の線引きもしますよ。
「遊ぶ」講師編
学ぶのに遊ぶなんてどうなの?と硬く考えずに聞いてほしい。
そもそも人は経験や遊びから様々な事を学び吸収していくもんです。
ただ「遊ぶ」の度合いは人によって違っているように思います
・結果(勝敗)が重要
・緊張感や使命感から解放された形
・物事を楽しいと思う経験
自分が遊ぶ時に何を楽しいと思うか、これは人によります。
でも万人が楽しめる遊び方はその分面白味に欠けたりするので、僕の場合はその人に合わせて適度に焚き付けます(
あえてふざて見せたり…あえて厳しいラインを設けたり…あえて突然無茶振りしたり(笑)
レッスンの際に僕は時々「遊ぶ」を設けるようにしてます。必要だからです。なぜ必要かというと
「楽しいと感じた」という経験
これがその人を動かす大きなエネルギーになる事を今までの経験から実感してます。もちろんやり過ぎはNGです。
「遊ぶ」イベント編
イベントの醍醐味ですね。
これは先の「導く」で大体の事は書いちゃったんですが(笑)ただ「遊ぶ」として書き足すとすれば、それは「その人、その人間性が出る形」を作り出し受け入れる事。
例えばじゃんけん一つ見ても人間性って出てるんですよね。ただの勝ち負けを争うだけですが、その勝負の心理戦では次はグーかもしれない…と思わせての裏…と思わせてのアイコでリズムを崩す…と思考が飛び回ってるわけですよ。
重要なのは人間性がわかりやすく出てくるのか否か
じゃんけんの場合、多分某博打漫画のような長い長い心理戦が文面と絵面に書き起こされる事で伝わる。つまりそのままでとわかりにくいんですよね。
自分が運営してる #夏休みアレンジ祭 などはその点が諸に出るようになっていて、そのカラクリは「最低限さえ守れば何をしても良い」という雰囲気。
そしてそれに乗じて全力で壊しふざけに来る人達の人間性を受け入れて楽しむ形にします。作品作りの時点で個性なんか入りまくってますから、めっちゃ濃い人間性が出てきます。
ただあまりに無法過ぎるケースも出てきたりするので、そこだけは「ルール」として制限します。
「遊び」どっちにも言える事
最後に、「遊ぶ」ではなく「遊び」について。これは講師でもイベントでも同じ事が言えます。
ここで言う遊びとは「余裕を残す」という意味です。
ハンドルに遊びが残っているとかそういう言い方で使う意味です。でも実際、遊びが少ないとハンドル操作が効き過ぎて運転し辛かったりします。
マウスの操作も同じ。移動速度が強過ぎるとちょっとした操作が凄く大変だったりします。
持論だけど、学ぶにしろ遊ぶにしろ多少の遊びはあった方が効率よく楽しく出来たりする。
一言一句暗記するより身近な事に例えた方がわかりやすかったりします。さっきのハンドルに〜の話もそう。
遊ぶ場合もそう。本人のしたい事ができる範囲がある方が好きに楽しめる。また、人が集まれば多少ルールの裏を書く奴が絶対出てくる。
ただそれが「ルール違反」や「迷惑」にならなければ僕は裏をかかれても良いと思ってる。
それだけ純粋に物事を聞いてそのまま飲み込んで守る人は多くないって事でもあるけどね(
最後に
「遊びなんだから人間性が出なくちゃ何も面白くない」
これは僕の中でずっと思っている事で、複数人でゲームなんかしててもキャラクターより「何でこの人はそう動いたんだろう」ばかり見てたりします。
そのぐらい好きに曝け出し合える場所がどれほど居心地が良くて楽しいか。
それを僕はゲームセンターで格ゲーバッチバチにしてた頃に学びました。
それが今になっていろんな形で活きてます。
楽しい遊び場所を作る
これを考え続けるだけで一日終わるぐらいに
自分にとっては「最高の遊び」となっています。
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