女流棋士の産休について
今、福間五冠の妊娠中の対局欠場が話題になっています。
また、産休が11月から3か月ほど取られてますが、産休明けの2か月には15-20局ほどの過酷なスケジュールが組まれています。
問題は2点あります。
1.出産における女性の就業体系について
まず、現代の女性の就業体系からすると、現行の将棋界のシステムはそぐわないかと思います。
以前から女流棋士は妊娠中の不戦敗については言われてました。
直近でも福間以外にも室谷女流三段が産休で「倉敷藤花戦」の挑戦者決定戦で不戦敗になりました。
もし勝ち上がっても、現行の制度ではタイトル戦は難しかったかと思います。
このような事態を回避するためには産休を最低でも半年、できれば1年くらい取れるようにすることが望ましいです。
2.タイトルマッチについて
タイトルマッチで王者が欠場して不戦敗になるのは望ましくないです。
女子ボクシングの場合では、王者が妊娠した場合、暫定王者というのが置かれるそうです。
タイトルマッチで王者不在になるのは望ましくないので、タイトル戦を暫定王者決定戦にして、次期シーズン中に産休明けの女流棋士と対局するという制度にするのはいかがでしょうか?
そして王者の産休明けに、王者対暫定王者のタイトル戦を行います。
主催者側や連盟はイレギュラーな対局を調整するのは大変ですし、当事者は産休明けで地方を飛び回るのは負担なので、その際の対局は将棋会館限定が望ましいですね。
・さいごに
現在、女流棋戦も男性棋戦(便宜上あえてこの表現)と同じ8つあります。
女流棋士は男性の棋士よりも平均年齢が若い現状、この問題は避けて通れないです。
今後、女流棋士が結婚後も安心して対局できる将棋界になることを望みます。