ありのままの私に近づくために
「ありのままの私」という言葉。
アナ雪が流行った頃からは、もっとよく耳にするようになったなと思います。
松たか子さんの美しい声と一緒に、
私たちの心にすっと入り込んでくれる言葉になりました。
私がドラマセラピストのなったばかりの頃、
今ほど、心や身体のケアなどのセラピーはありませんでした。
海外で学んできたことを、日本語にして伝えるのにも
言葉選びが難しいと感じることがたくさんありました。
「ありのままの自分」という言葉もそのひとつ。
これは伝わらないので、使わない方がいいでしょう、
と言われたり、
日本人には、心の話は抵抗があるから、
怪しまれる言葉ですね、
と言われたこともあります。
そう考えると
「ありのままの私」という言葉が、
当たり前の言葉になったのは、
すごいことです。
「ありのままの私になる」ことは、
本来の自分に合った
ソウルメイトに出会うために
重要なことです。
でもこの言葉の意味を、
本当に理解して、自分のものにするのは
そう簡単なことではないでしょう。
この意味を
きちんと考えてみると、
「ありのままの私になる」のにも勇気が必要だと分かるでしょう。
ありのままの私、と聞くと
どんな印象を持ちますか?
自由に好きなことをしていること
でしょうか。
自由に生きる
とっても素敵なことですが、
果たしてどこまでできるでしょうか?
クライアントさんや、グループセッションの参加者の方々の声を聞いていると、
彼女たち、彼らが、どれほど
周りに気を遣い、自分の気持ちに気づかないでいるのかが
(気づかないようにしているのか)
分かります。
周りにいかに好かれるか、嫌われないかを基準にしすぎてしまうと、
「ありのままの自分」から遠ざかっていってしまいます。
じゃあ、人に気を遣わずにすむように、
自分ひとりでいられれば、「ありのままの私」になれるでしょうか?
人と関係を絶ってしまう「ありのままの私」というのは、
現代社会を楽しく生きていく上では、現実的ではありません。
私のイメージでは
「ありのままの自分になる」ことは、
もっと深い意味があり、
それは
真の自分を見つけるということだと思っています。
将来の不安などからも解放され、
本当の意味で、今を生きることができる状態、
何かを成し遂げることとか、そういうことはもう関係なく、
ただ、生きることが喜びである状態なんじゃないかな、、、と。
だから、
ありのままの自分になる、のではなく
近づいていくこと、を目標にしたいなと
思っています。
この道が、ソウルメイトとの出会いにもなるでしょう。
じゃあ、そのためにできることは?
それがやっぱり
「好きなことをすること」。
小さなことでもかまいません。
毎日の自分の「好き」を大事にすることで、
「ありのままの自分」に近づけるでしょう。
あなたの好きなものを、
大切にしてあげてくださいね。
あなたの人生のドラマがもっと素敵に輝きますように。
今日もお読み頂き、ありがとうございました。