あなたの声をはばたかせる
私は、ドラマセラピーの中で、
声のワークを取り入れています。
ポーランドに住んでいた頃、私が研究していた
演劇者・グロトフスキが特に声の力に注目していたことが
きっかけで、私も声について学びました。
私の先生は、ヨガオブボイスの創始者の、シルビア。
彼女の本を訳したり、日本での彼女のワークショップの通訳も
担当しています。
彼女について学び、私もティーチャーになりました。
私が声のワークに興味を持つのは、
声がその人の独自のもので、
その可能性を信じているから。
ドラマセラピーでは、
私たちが日常「演じている」役割の
幅を広げることで、
より柔軟に様々なことに対応できるようになっていく、
その人の可能性がより大きくなっていくと考えますが、
声も同じです。
声の幅を広げていくことで、
自分の可能性も広がっていくのです。
私たちは日頃、
自分の声を思い切りだすこともないですし、
いろいろな場面で、
言いたいことが言えなかったり、
我慢んしてしまうなど、
声をおさえがちです。
声を解放させてあげることは、
その抑え込んでしまった何かを
解放させることにもつながります。
これは頭で考える必要はなく、
ただ、気持ちよく声を出すだけでも
効果があります。
そうやって声を出すことになれていくと
自分の「声」がちゃんと外に出て行くことが
できるようになるのです。
ドラマセラピーで、
自分に取り入れたい要素を演じながら、
自分の幅を広げていくように、
声も、自分が取り入れたい要素を
表現しながら、
その要素を内面に育てていくことができます。
たとえば、
慈愛、
強さ、
自信、
など。
それらの要素は、どんな声を出すだろう?
と考えながら声を出してみてください。
なかなか出しにくいと感じる人もいるでしょう。
でも
それが出せた時に、心に何かの変化を感じる人もいるはずです。
人の目を気にしすぎているとき、
声も自信がなく、揺らいでしまっているでしょう。
そんなときは、頭から足先まで、一本の線が通るように、
声を出すのです。
そうすると、そこにまっすぐな軸が出来上がります。
頭で考えてもなかなかできないこと
(自信をつけるとかね)
は、
身体から試してみると
効果があることがとても多いです。
今日は、
人と話しているときに、
背骨に一本の線が通っているイメージで声を出してみるといいと思います。
車やお風呂の中で歌を歌うのもいいですね。
まずは、自分の中にある一本の軸から
声がでてくるとイメージしてみてください。
少し何か変化があるかもしれません。
今日もお読み頂き、ありがとうございました。
あなたのドラマがもっと素敵に輝きますように。