定額働かせ放題 ver.2
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xのTLの信頼性
タイムライン上には、学校教員の働き方の苦しさに関するポストが大量に溢れ、トレンド入りに導くインフルエンサーが増えてきたように見える。ただし、Amazonと同様、自分が興味を示したポストがレコメンドされてしまうため、念のため、知り合いの教員にインタビューを試みた。それほど多数ではないので、信ぴょう性には欠けるが、学校教員が3タイプに分かれるように感じた。
Aタイプ 熱血教師
「子どものため」ならどんな苦労も厭わない。世で酷評されている長時間残業をものともせず、教育にも部活動にも学校行事にも全精力を捧げている。とても頼もしいタイプ。
Bタイプ 割り切り教師
必要以上の業務には関わらない。何事も手際良く終わらせ、何があっても定時には必ず帰宅する。「子どものため」という同調圧力への耐性が強く、経験値の高い中堅によく見られるタイプ。
Cタイプ 流され教師
経験値の低さもあるが、「子どものため」という同調圧力への耐性が弱く、頼まれた業務を断れない。職員室に1人でも残っていると、気を使いすぎて退出できないタイプ。
x考察
ある意味、一番幸せなのはBタイプ。教師の適性という点で課題が残るが、安定して食っていけるのなら、ワークライフバランスの面では許容範囲内。児童・生徒の視点ではAタイプが理想だが、その頑張りがCタイプを苦しめているとも考えられる。TM上に流れるネガティブコメントがCタイプのものと思われるため、「これ以上、頑張るな!」とは言わないまでも、周りに配慮したコメント(もう帰っていいよ)を発してもらえると、Cタイプ教員のストレスを緩和できるかもしれない。もちろんこれは本来、管理職の責務である。
問題の本質
先生方が抱えておられるストレスの大半が「授業準備の時間」であることを考えると、新たに増えた負担を軽減するのが一番。たとえば下記。
・部活動
・道徳
・総合的な学習の時間
・プログラミング
・外国語活動(小学校)
・探求学習
この国の教育行政は、足し算・掛け算は得意なのだが、引き算・割り算が苦手。ビルドはどんどん進めるが、スクラップができない。下記は悪手の典型例。授業時数を減らすと見せかけて、実は夏休みを減らしている。
「学校=託児所」となるため保護者にとっては良い施策だが、教師への負担は増え続けることになる。現職を苦しめるだけでなく、学部生の期待感を損なう危険性があり、最大の課題である「教員不足」の解消を阻害しかねない。
どうする、文部科学省!?
現在の自治体の動きは「採用試験の前倒し」と「筆記試験の緩和」が中心だが、本質的な課題である『教師の働き方』からは外れている。最優先して着手すべき施策は『ガラガラポン』。これまでの悪手を全否定し、ゼロベースから業務改善を宣言することで、文部科学省への求心力を高めることが可能だ。この美味しい汁を啜るのは今しかないと思うのだが。