#107 彼女のウラ世界(2021)-演出も展開も斬新かつ新感覚
FOD紹介文
3年付き合った近藤明子(剛力彩芽)にプロポーズした西村敏郎(三浦貴大)。しかし翌日、明子は婚約指輪を置いて忽然といなくなった。明子はなぜ敏郎の元を去ったのか?そして、敏郎と一緒に過ごしている間、なぜ正体を隠していたのか?インスタグラムから情報をかき集め、突然消えた彼女の足跡を追っていくうちに、彼女の真実とともに、追う側の男の本性もあらわになっていく物語。
私の街では2024年に放送
もし、本放送(2021年)を視聴していたら、もっとのめり込めたかもしれない。ふたりが過ごした時間をそれぞれの観点から描写する点は斬新かつ新感覚でした。とりわけ、三浦貴大&剛力彩芽の関係は、『こっち向いてよ向井くん』の赤楚衛二&生田絵梨花の関係に繋がっていました。
TOSHIRO SIDE
前半の5話は、女性の心理をまったく読めない自己中の敏郎(三浦貴大)の視点で描かれます。明子(剛力彩芽)の前で無神経発言を繰り返す中、プロポーズと同時に明子に逃げられ、ストーカー並みに必死に跡を追う能天気な姿が痛々しかったですね、
AKIKO SIDE
後半の5話は、前半と同じ場面をプレイバックしながら、その時、明子(剛力彩芽)が何を感じていたのかが明らかにされます。敏郎(三浦貴大)と距離を置くきっかけとなったセリフ(僕が君を幸せにするから)は、「こっち向いてよ向井くん」の「僕が君を守るから」に平行移動できますね。
このふたり、好きだな
三浦貴大さんの無神経ぶりにはじめはイラっとしましたが、明子に愛されているという思い込みの強さ、最終回で嬉しそうに明子に近づく姿は愛嬌がありました。一方、剛力彩芽さんは、正体(レストランの跡継ぎ)を見せるまでは「冴えないふつうのメガネ女性」を演じられており、ドラマ開始当初は剛力さんであることが認識できないほどでした。このふたりの演技あってこそ、好感を持てました。あらためて、2021年に観たかった!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?