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#41 凪のお暇(2019)-空気は読むものではなく、吸って吐くものだ!

TVer 紹介文

いつも人の顔色を伺いながら周囲に合わせることで、日々何事もなく過ごすことを目標にしている28歳OL・大島凪。しかし、場の空気を読みすぎて他人に合わせて無理をした結果、過呼吸で倒れてしまう。そこで、自分を見つめ直すため人生のリセットを決意。住んでいたマンションを解約し、付き合っていた彼氏や関わっていたすべての人たちとの連絡も絶ち、コンプレックスだった天然パーマもそのままに、幸せになるため人生の再生を図る。追いかける元カレと新しく出会う人たちを巻き込んだ人生リセットストーリー。凪の元カレ・我聞慎二は高橋一生、人生をリセットした凪が新たな生活先に選んだアパートの隣の部屋に住む男・安良城ゴンを中村倫也が演じる。

名言 空気は読むものではなく吸って吐くもの

いいドラマでした。なんといっても、「空気」に関する名言続で、生きづらい世の中を渡る処世術を教えてくれました。名言を連発しながら、上手に呼吸できるようになる凪(黒木華)に共感できました。

空気を支配できなくなり、壊れる我聞慎二

凪のもとカレとして傍若無人にふるまい、凪の空気を支配していたのに、凪の成長に伴ってその能力を発揮できなくなり、呼吸困難に陥る我聞慎二を演じた高橋一生。サイコパスから人格崩壊まで完璧に演じられました。最終回のカラオケの巧さも絶品でした。天才役者とはこの人を指すのでしょう。

壊れるメンヘラ製造機、安良城ゴン

すべての人にやさしく、すべての人を廃人同然に追い込むメンヘラ製造機でありながら、虜にしたはずの凪の虜になり、呼吸困難に陥り、自らもメンヘラとなる安良城ゴンを演じたのが中村倫也。危険でエロい香りをまき散らすアンニュイなタトゥ野郎を見事に演じられました。この人も天才ですね。

結末

一瞬ラブコメになりかけましたが、慎二もゴンも選ばなかった凪にホッとしました。デートの舞台となった水族館のイメージも良かったです。最後のシーンが、ぶっ飛んだ兄・ギャモン慎一(シソンヌ・長谷川忍)で締められたのも想定外すぎて痛快でした。最後のタイトルコールの凝った演出や雰囲気に合ったBGMなど、中心スタッフ(脚本・大島里美、音楽・パスカルズ、主題歌・miwa)の力量が光りました。本当に楽しいドラマでした。


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