#20 ハコヅメ たたかう!交番女子(2021)-コロナ禍の癒し
コロナ禍からの出口が見えず、閉塞感の漂う2021年、このドラマに癒された視聴者は多かったのではないでしょうか?笑いあり、涙あり、怒りあり、緊張感あり、エンタメの要素がぎっしり詰まった宝石箱のようなドラマでし
た。最大の要因は町山警察署が醸し出す世界観だったと思います。
奇跡の女子会、戸田 vs 永野 vs 西野
藤聖子(戸田恵梨香)、河合麻依(永野芽郁)、牧高美和(西野七瀬)が織りなす、おっさん臭い飲み会-ある意味、このドラマのハイライトシーンだったかもしれません。このシーンが楽しみで視聴し続けていたと言っても過言ではありません。女性刑事のイメージが一変しました(笑)
最強バディ、三浦 vs 山田
このコンビ、良かったですねぇ。軽妙、コミカル、ライト、嫌味なし、後味ゼロのコンビネーションで、刑事ドラマ特有の暗い雰囲気を一掃してくれました。すでにいろんなドラマで活躍されているおふたり(三浦翔平、山田裕貴)ですが、私はこのドラマでのパートナーシップが一番好きです。女性警官を加えた飲み会や張り込みなどでも爪痕を残されていました。
忘れちゃいけない、最高の脇役
ムロツヨシさんは別格として、このドラマを別の角度から盛り上げたふたりについても言及しておきたいと思います。ひとりは牧高さんのパートナー鈴木敦(淵野右登)、もうひとりは副署長・吉野正義(千原せいじ)です。物語の展開にまったく絡まないだけでなく、常にディスられ続けるその姿に共感さえ覚えました。
まとめ
ドラマの後半は、守護天使との闘いを含め、シリアス路線に切り替わりますが、私は謎が解けるプロセスよりも、町山警察署の空気感、世界観が大好きでした。二度にわたる年末の一気放送も楽しめました。展開を追わず、ハコヅメという名の景色をずっと眺めていた、そんなドラマでした。