見出し画像

#31 いいね!光源氏くん(2020)-「光源氏=千葉雄大」の発想が素晴らしい

このドラマもコロナ禍の閉塞感を吹き飛ばしてくれました。以下、ホームページの紹介文です。
「源氏物語」の中で、雅(みやび)の世に生きていた光源氏が、現代に出現。あたりまえに見える現実世界とのギャップに驚いたり、楽しんだり…。こんな光源氏をヒモ同然のように住まわせることになる、地味で自分に自信がない今風のこじらせOL・沙織。はじめは違和感を覚えつつも、徐々に光の存在に癒やされていく。奇想天外ながら、ゆる~く笑える千年の時を越えた“いけめん”居候コメディー!!


絶妙のキャスティング

絵巻物からタイムスリップして現代に現れ、見ず知らずの女性宅に寄生しながら、ジャージ姿でヒモ生活を送るイケメン主人公・光源氏を演じるのが千葉雄大さんです。これ以上のキャスティングがあるでしょうか?ホンモノの光源氏を見ているような錯覚に陥りました。寄生される地味なOL沙織を演じたのが伊藤沙莉さん。自信なさげで優柔不断な女性を演じさせたら、この方の右に出る人はいませんね。そして最もハマったのが、光源氏とともにタイムスリップした中将(ちゅうじょう)役を演じた桐山漣さん。

左:光源氏、右:中将

ニヒルでスマートなイケメン役の多い桐山さんが、このドラマでは、なぜかタイムスリップ後にNo. 1 ホストとして働いています。これも光源氏・千葉雄大と同じく、まったく違和感なく受け入れることができました。ストーリーそっちのけで、このふたりの醸し出す世界観にドはまりしました。

柳の下にドジョウは二匹いない

最終回では、お約束通り、光源氏がもとの世界(≒絵巻物)に戻ると見せかけて、初回同様ベランダに戻り、平穏なヒモ生活が戻ります。沙織の嬉しそうな表情が印象的でした。
好評につき、2021年にはシーズン2が放映されました。でも、結果は「?」でした。私なりの説(シーズン1を超えるシーズン2はない)が図らずも立証されてしまいました。残念。

いいなと思ったら応援しよう!