#74 緊急取調室(2014, 2017)-こんなことならシーズン2で終わっておけば…
Netflix 紹介文
凶悪犯から真実を引き出す取り調べ専門チームに配属された交渉の達人、真壁有希子。クセ者ぞろいの同僚たちと協力し、罪を隠蔽しようとする犯人との心理戦に挑む。
呪われた名作
ご存知のように、出演俳優の不祥事が続き、映画もSPもお蔵入りとなりました。スポンサーへの配慮らしいですが、その程度のことで作品の評価が下がるわけはなく、むしろ物珍しさで観客を動員でき、興行収入が増え、スポンサーも喜んでくれそうなんですけど、村社会では無理のようです。
ドラマの舞台は取調室
なんといっても、放映時間の大半が『取調室』での心理戦に割かれるところです。主人公・真壁有希子(天海祐希)が時効ギリギリのタイミングで犯人を落とすテクニックが見どころです。特にシーズン1はゲスト(犯人)の演技力が凄まじく、取調室の緊張感が半端なかったですね。高嶋政伸、林家正蔵、安達祐実、浅野和行の回が印象的でした。
なくてはならない存在感
曲者ぞろいの同僚の中で中和剤のような役割を果たされていましたので、大杉漣さん(写真右下)が死去されて、シーズン3以降のテイストが落ちたような気がします。「相棒」もいまだ、大杉漣さんロスを引きずっているような感じがします。磐城刑事部長役の大倉孝二さん(上段・中央)もいい味を出していましたね。
2022正月SPに復活の兆しあり
シーズン3・4に納得できない私でしたが、このSPには懐かしい香りがしました。2時間の大半が犯行現場と取調室の往復に割かれていることに加え、真壁有希子と悪女(菜々緒)との心理戦のレベルが高かったですね。原点回帰の雰囲気があっただけに、映画化とSP版への期待が膨らんだものです。
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