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#25 知ってるワイフ(2021)-感情を爆発させる広瀬アリスに注目

原作の存在を知らず、広瀬アリスさんを目当てに視聴しました。動機は相棒元日スペシャル(2013)の「アリス」です。無名時代の波留さんも登場する貴重な回なのですが、失踪する子爵令嬢役を演じられた広瀬アリスさんの存在感が鮮烈でした。下記、ドラマの内容です。

今から57年前の昭和30年(1955年)12月24日のクリスマスイブ。郊外にある早蕨村(さわらびむら)。小規模だが贅を尽くした美しいホテルのロビーに2人の少女が元気に姿を現した。宿泊客で橘・元子爵の令嬢・瑠璃子とホテルのオーナー、二百郷(におごう)洋蔵の娘・朋子だ。ふたりは森の中へと散策に出かけていく。しかし、瑠璃子は忽然と姿を消し、朋子は一人森の中に取り残されてしまう。瑠璃子は一体どこへ消えてしまったのか?

広瀬アリスと言えば「喜怒哀楽」

彼女の魅力は何といっても「喜怒哀楽」のインパクトです。このドラマでは、旦那と出会った頃の純粋な女子高生、認知症の母親を介護しながら家計を支える健気な受付嬢、子育てに追い詰められる鬱気味の嫁、そして、気の利かない旦那にキレまくる鬼嫁を見事に演じ分けられました。こういう気性の激しい役柄が合っているように感じました。

よくあるタイムリープもの

下記は、このドラマの紹介記事です。
剣崎元春(大倉忠義)は澪(広瀬アリス)との結婚生活を変えるため過去を変え、学生時代に憧れていたマドンナの沙也佳(瀧本美織)と夫婦になる人生を選んだ。元春は理想の人生を手にしたかに見えたが、職場の銀行に異動でやってきた独身の澪と再会し、妻だった時と全く違う溌剌とした姿に動揺する。やがて、澪を恐妻に変えてしまったのは、自分の結婚生活時代の行いのせいなのでは?と気づき、気持ちが揺れはじめる。元春は沙也佳という妻がいるにも関わらず、何かと気になる澪のことを助けてしまう。

さすが、脚本・橋部敦子

このドラマでは、澪と沙也佳の間で揺れ続ける元春が、タイムリープを繰り返しながら、自分の弱さと向き合い、澪の優しさに気づき、澪との距離を縮めていく経緯が丁寧に描かれています。最終回を含めて、泣けるシーンが多かっただけでなく、家族の在り方を問うメッセージ性が強く、橋部敦子脚本の凄みが随所に現れていました。

大物要らずのキャスティング

このドラマを盛り上げたのが、夫役の大倉忠義さんと令嬢役の瀧本美織さんでした。大倉さんは『優柔不断』な旦那役にピッタリはまっていました。関ジャニ∞のイメージが強かった分だけ、意外性が際立つとともに、情緒不安定な広瀬アリスさんとのコントラストが映えていました。瀧本さんは、自我を抑えきれずにサイコパス化していく令嬢役にピッタリはまっていました。2022年の深夜ドラマ「Sister」でも、キレイでエグイお姉さん役をこなされていました。独自の立ち位置を確立されてきたのではないでしょうか?

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