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黒猫ぷらとんと語らう これからの空室対策物語001
黒猫ぷらとんと語らう
これからの空室対策物語001
ひょんなことから、黒猫と一緒に暮らすようになってから3年が経つ。
黒猫ぷらとんは左目の見えない片目の猫だ。
3年前に保護猫団体から譲り受け、当時は2歳だったので
今年で5歳になる。
200匹を超える保護猫のいる施設の中で
最初に僕の膝に乗ってきた猫だった。
片目で僕を覗き込む彼に、僕は小さいのに頑張って生きてきたんだな
と刹那な感情が生まれて一緒に暮らそうと思ったのがきっかけだった。
その頃丁度、猫と暮らせる(ペット共生)プリマを建てたいというクライアントがいて
その作品を考えるには自分も猫を飼わなくてはいけないということで
63歳から猫と一緒に暮らすようになった。
最初はお互いに距離感を持って暮らしていた。
助かったのはご飯もトイレもちゃんと指定の位置で行ってくれることだった。
そして3年も経つと家族として暮らすようになっていた。
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僕はあまりベタベタすることは好まない方だが
彼もそっちの方で、太陽が昇り西の空に沈むくらいまで自由気ままにやっている。
そして夜の9時くらいになると仕事している僕の机に来て
「もう寝ようよ」と迎えに来る。
その後二人でベッドで睡眠をとる毎日だ。
翌日朝になると彼はまた勝手気ままに行動し始める。
そんな黒猫ぷらとんが愛おしく思えるようになっていた。
彼が「もう寝ようよ」と寄ってくるのと別に
仕事をしている僕の机に来ることがある。
たまにだが、僕に向かって何か話しかけているようで
言葉が通じないので、ソウル電波(直感)のようなものを感じられるようになっていた。
特にNTTホーム4Uやイエウールのコラムを書いていたり
セミナーのレジュメを作っている時に寄ってくる事が多い。
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そんな時、ソウル電波的な会話がはじまる
「今度のセミナーのテーマはどうしようか」
「アパートメントオーナーに分かりやすく、キャッシュフローの説明をするためにはどんな方法をとったらいいかな」
などコーヒータイムの時に話しかけると
彼は彼なりの意見を持ってソウル電波を投げかけてくれる。
今回から僕と黒猫ぷらとんの空室に対するディスカッションをテーマに
書いていこうと思っているのでお時間のある方はお付き合いください。
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出逢えたことに感謝して
笑顔同封
半農半賃貸経営雑文家 石川龍明