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非常にリスキーなんですよ

金澤先生というのは、ずいぶんと柔軟性のある考え方を持たれてる方だったんですね。

実はこれ、生き方でもそうなんですが、ひとつの世界の枠組みだけからしかものを考えないというのは非常にリスキーなんですよ。専門性を持ちながらも、様々な視点からものを考えるという人間は生き延びる可能性が高くなる。

例えば僕なんかは音楽を通して武術を考える。武術を通して仕事を考える。仕事を通して恋愛を考える。柔道を通して空手を見る。空手を通して剣術を見る。剣術を通して合気道を見る。

ある意味、自己マネジメント能力の中にこの様々な視点からものを考えるという部分はかなり大きな割合を占めているのではあるまいか?

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金澤 やはり実戦とね、ルールのある試合は違いますからね。だから空手も本来、格闘技であるわけなんですが、実戦という事を考えると非常に難しくなってくるわけですね。ですから私はこう思うんです。中学校や高校ぐらいまではね、柔道とか相撲とかボクシングとかね、色々な事をやらせたいんです。それから空手を本格的にやらせればですね、そりゃ強い空手家が生まれると思うんです。空手しか知らない人間には限界がありますよ。結局、一つの枠にはまってしまうという事なんです。それしか知らなかったら、他のまったく想像もつかない変化に対処しきれないんです。

(以上本文より)


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