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『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の感想。※ネタバレ注意

ヘブンズドアの映画化ということで観てみた。ミステリー系に限らず、ドラマの映画化は「スケール感を大きめ」にするのがセオリー。舞台設定であったり、大物役者の投入であったり。。『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』は俳優はそこそこに抑え、舞台設定をルーブル(フランス)にして勝負にでた。

感想は…。


「はあああ? 何コレ、映画にする必要あんの?」という感想。100点中45-55点くらい。テレビの最終回とか初回のスペシャルだったら「面白い!」に近かっただろうが映画として期待すると、ショボさを感じざるをえなかった。根拠は3つ。

❶ルーブルに行くまでが長すぎる。
❷ルーブルに呪いの画があり、しかも作者は日本人。
❸御神木から真っ黒の樹液がでるとか出鱈目すぎる。

❶はテンポ、❷❸はストーリー設定からの視点。役者さんたちは、実力者揃いなので問題なし。むしろ、このヘボい台本で頑張っていた。このストーリーは荒木飛呂彦パイセン本人が考えたとは思えないし、ルーブルという設定に頼り過ぎだ。しかも、ルーブルの地下室は宇都宮の大谷石採掘場て(笑)。黒魔術なら、日本国内だけで何とかなったのではなかろうか。そっちのほうがストーリーの重厚さがでる。ルーブルに行く予算と時間があったのなら、もっとストーリーを「映画仕様」にしておくべきだった。ルーブルまで行って「結局、日本人の国民性が裏目にでた呪いの話かよ!」では、天国の扉は開かないし、何より露伴せんせの口癖でもある「リアリティがない!」のである。

次回作に期待(結局、好きなんかい!)。

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