彼の地には花が咲き乱れ、流れる水が大地を潤していた。 そこは『楽園』と呼ばれていた。 それは、気が遠くなるほどの昔。 まだ『楽園』と地上の世界との境界が曖昧であった時代。 地上と『楽園』、二つの世界に住む人々は、それぞれの世界で豊かに繁栄していた。 地上に住む者は数多くの動植物と共に。 『楽園』に住まう者達は、その地にしかない貴重な物質と共に。 やがて人々は、お互いの世界の存在に気づく。 異なる世界を発見した人々は喜び、その境界を越えて交流するようになった。 彼らは自分
『裏S区』という話をご存知だろうか? ネット発祥の怖い話である。 非常に込み入った話なので詳細は省くが、興味のある方は検索していただければすぐに見つかるのでご一読いただきたい。 さて、話の舞台であるS区、裏S区は九州だと明言されている。さらに詳しい場所については諸説紛々だが、モデルとして最も可能性が高いとされている中の一つが、『新門司区』である。 理由を詳細に述べることはこのnoteの趣旨から外れるため割愛させていただく。悪しからずご了承お願いしたい。 今回私は『裏S区』
始まりは、たった一欠けからであった。 楽園のものではない。 かの地は美しく、激しく、豊かなのだ。 果ての地のものではない。 かの地は暗黒で、静寂で、静謐なのだ。 冒険者達はその地を探すために旅立った。 研究者達はさらなる可能性を期待し追従した。 狂信者達は想いを秘め追従した。 地の底の底。光差すことのない深い場所に、その扉はあった。 異界へと続くその扉を開くため、冒険者達は深層岩を崩し、切り開き、加工し、大きな都市を作った。 長い時が過ぎ、ついに扉が開いた。 冒険者達と狂
MR上がりの4人なら大丈夫だろうと思っていたら上位と同じような体格のモンスターに襲われた キャンプから徒歩1分の路上でゴアフル装備のハンターが倒れていた 足元がぐにゃりとしたのでソウソウ草を刈り取ってみるとガルクとアイルーが気絶していた ハチミツを集めたハンターが襲撃され、目が覚めたら全部盗まれていた 体当たりでハンターに突っ込んで倒れた、というか轢いた後からハチミツとかを強奪する 撮影会場がモンスターに襲撃され、女も男も全員乙らされた キャンプから大翔蟲までの3
この顔は呪いだ。 あのお方にとって凶事なのだ。 よく「顔を見せて欲しい」と言われる。 そのたびにカゲロウは柔らかく断った。 楽しいものではない、ご期待に添えるものではない、と。 相手が軽く落胆して去っていくたび、彼は茶屋へ目を向ける。 今日も茶屋の看板娘ヨモギが元気よく、里の英雄である『猛き炎』へうさ団子を振る舞っていた。 彼女は覚えていない。 自分があまりに悲しい過去を背負っていることを。 思い出さなくてよいのだ。 カゲロウは小さくため息をつく。 そうなれば彼女の太陽
エンドに村を作るというプロジェクトの最中に発見された、古代の大神殿遺跡。 本島から遠く離れた場所に唐突に現れたそれは、失われてしまった古代エンドの文化を今に伝える貴重な遺産である。 さあ、謎と魅力に満ちた遺跡を訪れ、古代エンドにタイムスリップすることにしよう。 ・訪問 エンドに入り村方面へ向かう。途中エンダーマンに遭遇することもあるが、目を合わせなければ彼らは無害である。 また村はしっかりと対策がなされており、危険はほぼないだろう。 村の最奥から見上げると、まずは長大
遥かな昔。 この世の果てに人が赴くことができ、かの地に草が生え花が咲き誇っていた時代。 その地に住まう人々は慎ましくも強く暮らし、自分達の地に生える植物を愛していた。 時折他の次元からやってくる違う種族の者を歓迎し、与え合い、交流していた。 空に日はなく、夜に星なく、月も知らない人々であったが、他をねたむことをせず自分達の持つ物に満足していた。 彼等は大きく、また器用であったため物を作り出す事が得意であった。 ある日誰かが言った。 「我らのため、繁栄のため、そしてこの世
グラスから水滴が落ちて染みを作った。 それを指摘すると、どうせすぐ乾くと取り合ってくれなかった。 わたしもそう思う。ただこの時はなんとなく気になっただけなのだ。 わたしは彼が嘘をついていることを知っている。 彼はわたしが自分の嘘を見抜いていることを見抜いている。 お互い承知の上だ。 彼は妻子がありながらわたしを抱く。 わたしはお金をもらって彼に抱かれる。 そこに感情はない。ただひたすらにドライなだけだ。 彼はいつも絨毯でわたしを抱く。 ベッドでも車でもない。特に意味はない
やあ、ゆっきん村に来てくれて本当にありがとう! 今日はゆっきん村に来たはいいけど、何をしたらいいか分からないあなたにアドバイスができればいいと思ってるよ! よかったらゆっくり見ていってね! 基本操作ができることを前提として話すから、それが分からないあなたは、まずは「ようこそ、ゆっきん村!」を読んでほしい。 準備はいいかな? では、冒険の旅に出かけよう! 建築や採掘、農業もいいけど、もっと刺激がほしい。 そう感じているあなたにぴったりなのが冒険だ。 マイクラの世界は様
やあ、ゆっきん村に来てくれて本当にありがとう! 今日はゆっきん村に来たはいいけど、何をしたらいいか分からないあなたにアドバイスができればいいと思ってるよ! よかったらゆっくり見ていってね! 基本操作ができることを前提として話すから、それが分からないあなたは、まずは「ようこそ、ゆっきん村!」を読んでほしい。 準備はいいかな? では採掘についてお話していくよ! 家を建てるにしろ橋をかけるにしろ、沢山のブロックと素材が必要になるよ。 中でも石系のブロックを一番効率的に集め
やあ、ゆっきん村に来てくれて本当にありがとう! 今日はゆっきん村に来たはいいけど、何をしたらいいか分からないあなたにアドバイスができればいいと思ってるよ! よかったらゆっくり見ていってね! 基本操作ができることを前提として話すから、それが分からないあなたは、まずは「ようこそ、ゆっきん村!」を読んでほしい。 準備はいいかな? では、まずは建築についてお話するよ。 安全を確保する上でも、マイクラの世界でホッとする上でも、まず自宅を建てる人はとても多いと思うんだ。 いやい
「今日も地球がきれいだよ、マリア」 『ホントウニソウデスネ』 僕はアンドロイドを一体所有している。 今の時代珍しいことではなく、中流家庭だと当たり前の光景だ。 自動調理器なんかもずいぶん発達したおかげで、アンドロイドでも問題なく食事を提供してくれる。 空想科学の世界にあったような自分で考えて判断する人工知能はついに完成しなかったけど、それでも僕の家にいるアンドロイドのマリアは大事な家族だ。 マリアがコーヒーを入れてくれた。 「いつもありがとう、マリア」 マリアは人工皮膚
こんにちは、ようこそゆっきん村へ! やってきたはいいものの、最初はどうすればいいか分からないよね(´・ω・`) ここではゆっきん村へ来てくれたあなたのために、序盤のちょっとしたアドバイスを書き込むよ! よかったらゆっくり見ていってね! (PC版には詳しくないからアドバイスはコンソール準拠になるよ、ごめんね!) まずは操作説明だ! あなたがゲーム機でやってるなら話は早いぞ。 左スティックであなたはゆっきん村を自由自在に動くことができるよ。 右スティックでは視点移動だ。 グ
今からそう遠くない未来。 世界には暴言、失言、罵声が満ちあふれるようになりました。 とうとう世界中の政府はSNSを禁止し、さらには生まれてくる子供にある処置を施すようになりました。 それは、意味のある言葉を100回しか話すことが出来ないというものでした。 「もしも言葉が、100しか話せなかったら」 子供達が成長し、世界がすべて処置された人だけになったとき、世界中から暴言や罵声はほとんど聞こえなくなりました。 意志疎通をするときは、政府が支給する決まった単語しか表示でき
寒い。 数百年前は太陽がいつも照らしていたと聞くが、今は太陽がその姿を見せるのはとても珍しい。かつてこの時期、生命の躍動がそこかしこに見られ、輝ける陽がまばゆかったと伝え聞く。 しかし、今はそうではない。 昔、愚かな人間が起こした『何か』のせいでこの星は変わってしまったと、私の一族は伝えている。 私は狼。母や兄弟とは姿形は違う。それは私が人間だからだ。それでも私は狼。誇り高き森と霧氷の守護者。だから、今は私達狼の世界。地の支配者。この雪原の王。 人間の姿は、太陽よりももっと珍
……ロー、ハロー、届いていますか、わたしの声。聞こえていますか、わたしの声。聞こえていたら、返事を下さい。チャンネル3に応答を。 「――っふう」 ヘッドセットをはずして、わたしは一息ついた。それを見て、相棒の銀がペットボトルの清涼飲料水を渡してくれる。 「手ごたえあったか?」 ぶっきらぼうな、何も期待してないような声で、銀はつまらなさそうにつぶやいた。それを聞きながら、わたしはボトルに口をつける。 「まあまあね。今回は期待できるかもよ?」 ホントはそうじゃないけど、銀を驚か