男子中学生が起こしたある事件

もうすぐ中学3年生になろうかという男子が起こしたある出来事。それをできるだけ事件風に振り返ってみる。

事件が発生したのは、2014年3月未明。
まだ寒さが残り、人々は春の訪れを待っているような季節だった。
容疑者である男子中学生もその1人だった。
そうだな、、その容疑者をRと呼ぼう。
Rは、もうすぐ受験生になることを忘れ部活動に打ち込み、休日は友人と自転車で出かけた。

ある休日、Rは友人といつものように自転車で外に出かけた。いつもと違ったのは明確な目的があったということ。
Rの地元にK山という名の山があり、そこにはいくつかのカーブがある。そのカーブの中に「魔のカーブ」と呼ばれる所があり、そこにはオバケが出るというものだった。だからそのカーブを探すが目的である。

薄々気づいている人もいるだろう、K山こそ今回の事件現場だ。

Rは他の友人とも合流し、意気揚々とK山に向かった。

容疑者はこの時の心境を
「まさかあんな事になるなんて夢にも思わなかった。」
と証言している。

決して険しいわけではないが、それなりに勾配も高い山だ。多少の休憩を挟みながら楽しく登っていた。
今では考えられないが、Rは当時iPod touchだったので
山に登った時から外部との連絡が取れない状況だった。

ーーー自分の位置情報さえ把握していれば
   もしかしたら、あんな悲惨な事件はーーーー

山の中腹に差し掛かったあたりだろうか、Rは少し自身に起きている異変を感じた。
そして、あたりを見回す。
今来た道を思い出す。

ーーーー無い。

容疑者は当時を振り返ってこう語る
「当時は今のように物を言えるキャラじゃなかった
 だから迷惑をかけちゃいけないって思ったんです。
 だから、、、気づいた時にはもう遅くて、、、」

そんなRを差し置いてどんどん進んでいく友人たち。
だが異変は収まらない。
もう隠し通せない。

ーーーRはついに告白した。

「めっちゃウンコしたい!」

当然のように友人たちは面白がった。
私もこのような告白をする人が友人にいたら、来世までいじっているだろう。

だがしかし、Rにそんな余裕はなかった。

あたりを見回し、少し登ったところにみんなからは見えないスペースがあるのを確認した。

そして、犯行に及んだ、、!

春の訪れを待つ季節、美しい新緑がゆらゆらとなびく山の中でRは、ウンコをした。

容疑者は当時を振り返ってこう語る。
「してる最中はただただ爽快で、罪の意識などなかったと思います。でも終わった後に大きめの石で隠したんです、その時に『僕はこうやって隠さないといけないような事をしたのか』って思ったんです。」

その後、Rは何事もなかったかのように友人の元へと戻った。自分もこの状況も楽しんでるかのように無理して笑った。そしてRは、罪の意識を背負いながら魔のカーブへと向かった。

容疑者は当時の事件を振り返ってこのように語った。
「未成年っていうのは、まだ分別がつかないようなガキで何か悪い事をしても【未成年】がつく。未成年喫煙や未成年飲酒だったり、何事も成人してないから悪いっていうことが多い。でも、野糞には【未成年】はつかない。ただの野糞だ。てか未成年でもしないし、したくもない。だからあれ以来、ウンコの優先順位は結構高めにしてます。」

ーーーー「野糞、ダメ、ゼッタイ」ーーーー

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