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オキナワウラジロガシ @24
大和浜集落の後ろに滝川山(たきのこやま)という神山が聳えている。戦後の混乱期に周囲の山の伐採がつづく中、大和浜集落の人々は滝川山の伐採をかたくなに拒んできた。人々は神山であるこの山を守りつづけ、そして神山がこの集落を守っている。
その神山の中腹に立っているのが、樹齢300年のオキナワウラジロガシの巨木だ。
この木も根が板状にひろがる板根の木だ。サキシマスオウノキからはウルトラマンが産まれるが、オキナワウラジロガシからは巨大なドングリが産まれる。日本でいちばん大きなドングリだそうだ。
というわけで「滝川山のオキナワウラジロガシ群生林」にやってきた。
山道は板やコンクリートの階段がきれいに整備され、登りやすい山だ。と、思ったら・・・傾斜がかなり急で思いの外キツい。途中「滝川山」の語源になった(と思う)四連に連なるかわいい滝がある。山道の左右にあるたくさんのオキナワウラジロガシを抜けると、突然その巨木が目の前にあらわれた。
だいばんじゃや・・
残念ながら板根にはなってないが、その代わり「ガブ」がすごい。これじゃ板根じゃなく「ガブ根」だ・・・でも、ガブだらけの見事なオキナワウラジロガシだ。
集落の人々がこの山を守り続けたから、此処にこのオキナワウラジロガシは300年以上も生き続けているわけだ。そしてこの巨木が滝川山を守り集落を守っているのだ。
ドングリを探したが見つからなかった。たぶん時期外れなのだろう。でもドングリのカサらしきものが落ちていた。カサだけでも充分だいばんだ。
次はドングリの時期に来ようと思う。