サキシマスオウノキ @23
巨大なサキシマスオウノキが油井にあるとの情報を入手。さっそく捜索に行ってきた。奄美大島が北限で沖縄・石垣島・西表島等に生息する、根が板状に発育する珍しい木だ(板根:バンコンと言うらしい)
木から落ちたサキシマスオウの実(ウルトラマンの顔をしている)が海流にのって、沖縄から奄美大島に辿りつき、そしてウルトラマンがこの地で子孫を増やしていったと言われている。そう、サキシマスオウノキは旅をする木(旅をするウルトラマン)なのだ。
捜索開始。
久根津トンネルを抜けるてすぐに海側の旧道に入る。どこかに海に降りる小道があるはずだがなかなか見つからない。トンネル入口まで戻って歩いて小道を探すとこにした。
車では気がつかなかったが、歩いていくと海に降りる小道はすぐにわかった。小道は人が踏みしめてできた順路のようになっていて、そんなに荒れてはいない。この先をそのまま進めば巨大な旅人が僕を待っているはずだ。
順路になった小さい道をゆっくりと下っていく。蘇鉄に囲まれた旅人はすぐに見つかった。いや、向こうからしたら僕の方が旅人なのだろうが。それにしても巨大なサキシマスオウノキだ。そして見事な板根だ。
板根には年輪がふかく刻まれ、そしてそれは縦横無尽に波うっている。ふかく根を張った旅人は、ここを安住の地と決めたのだろう。それともまだ旅の途中なのか。
足もとを見るとウルトラマンが一個落ちていた。そうか、先人の旅人はこの子孫に旅のつづきを託しているのか。こうしてサキシマスオウノキの旅は果てることなく続いているのだ。
ウルトラマンを6個あつめてウルトラ一家を作ってみた。ウルトラマン・ウルトラマンエース・帰ってきたウルトラマン・ウルトラセブン、そしてゾフィとウルトラの母。