★国語教師(73)

ちきりんさんの本を使ってグループWork中心の授業をしてますが、とても楽しいですよ。みな、生き生きと授業に参加しています。本の感想としては「もっと早くこの本を読めば良かった」という声がいくつもありました。

先日は「うちの学校の生徒数を増やす方法を考えてみよう」というテーマでグループWorkをやりました。現在はn人なのだが近い将来n+αにしようという仮の計画です。この計画を実現するためには何をやればよいのか。

1学年5Class、1Class40人。1Classのグループが8班。40班が一斉にグループWorkを始めたのですが数週間後に出た案が凄い。我々職員が考え付かなかった案が次々と出てきたんですよ。生徒は学園の経営事情を全く知らないのです。それが強みになっているんですよね。次々と斬新なアイデアが出てきました。

優秀な教師を集める、という案を聞いたときにはたいへん耳が痛かったです。(笑)

ある班は「学園の評判を維持するため近隣からのクレームを減らす」という案を出しました。うちの学校は駅に近くて、雨の日は高架下をずっと歩けば傘なしで学校に行けるんです。その高架下で狭い道を生徒四人が横一列に歩いていて邪魔だ、ちゃんと指導しろ、というクレームがけっこう頻繁にありました。学校にクレーム電話がかかってくるのです。道を歩くおじさんにいきなり怒鳴られた生徒もいるそうです。

そこでその班は「一般道路を歩くときは一般の通行人に気を遣う」「外を制服を着て歩いているときは学校の看板を背負っているという意識を持ちましょう」という案を出しました。石上先生が喜ぶような案ですよね。地味ですが良い案だと思いました。学校の悪い評判は生徒募集の際、ネガティブなパワーになってしまいますので。

ちきりんさんの本がきっかけになり、生徒の頭が良い方向に刺激されたんだろうな、と感じましたね。

学園のホームページがショボイという意見もありました。どうショボイのか、どのように変えたら良いのかという具体案も出してきましたね。全く大したものです。

都内の中学校に出掛けていって学園の魅力について生徒がプレゼンするという案もありました。これまた素晴らしい案です。

阿部校長はたいへん喜び、知能開発の授業は成功じゃないかと言ってくれましたが、僕の本音としては「まだまだこれから」ですかね。始まったばかりですので。僕のやり方が悪くて何らかの弊害が出てくる可能性もあるわけですし。

先日はすごく久しぶりに睦美と二人きりでバー林に行き、マスターと会いました。マスターは相変わらず元気でしたね。リュウ君、バイトしない?と誘われました。(笑)

昔と全く変わらない店内、変わらないマスター。なんだか時間が止まっている空間に来た、みたいな不思議な感覚がありました。睦美は生ビールを飲んだあと、ジントニックやドライマティニを飲んでいました。僕はギムレット、ソルティドッグ、バーボンをロックで数杯。お客さんが少なかったのでマスターとたくさん会話でき、うれしかったです。お店はたくさんの常連さんに支えられ、順調だと言っていました。

学生時代はこのマスターがたくさん僕を使ってくれたので学費、生活費を稼ぐことができたのです。元教師ということもあり学校というところがどういうところか、すごく適確に教えてくれました。僕の大恩人なんですよね。でも僕はほとんど恩返しできてないのでその点、マスターに申し訳なく思います。

帰り道は星空を見ながら睦美と手を繋いで家に向かいました。少々酔った睦実が「リュウ君と結婚して本当に良かったわ」と言ってくれたのでとてもうれしかったです。そしてこのような機会を作ってくれた息子たち、息子の世話をしてくれる祖父母に感謝しました。

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