★山小屋通信(2)
仙台市の郊外(正確に言うと仙台市ではない)で山小屋生活をしているポン太郎と申します。
我が家には電気がないため皆さんの家庭に当たり前のようにあるであろう冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、照明器具などはありません。車を使うときBatteryからスマホに充電するくらいです。スマホではほとんど通信せず、たまにKindleで本を読む程度です。映画も何本かダウンロードして保存しています。
秋になると太陽が夕方五時過ぎに沈んでしまうため、六時になると真っ暗です。やることがないため僕はさっさと寝てしまいます。(笑)
以前は懐中電灯を使って本を読んだりしていたのですが、目がどんどん悪くなるような気がして夜間の読書はやめました。
僕は酒が大好きなのでいつも小川で缶ビールを冷やしています。早朝、網に数本入れて水中に沈めます。ときおりその網に小魚が迷い込むこともあるんですよ。マイ・ルールとして20cm以下の魚はリリースします。それ以上の魚は炭火焼きにして食べます。
山小屋の棚にはバーボン、ウィスキー、ウォッカ、ワイン、焼酎などを100本くらい置いています。それらを少しずつ飲むのがささやかな生活の楽しみです。冬以外は氷を作ることができない点が少し残念ですが、これは仕方ないことです。
調理は全く問題ないです。カセットコンロもありますが年々価格が上昇しているガスボンベの購入費用を抑えるため焚火を使って調理します。
冬は毎日鍋料理です。畑で採れたねぎ、白菜などを煮込みます。肉、魚類、豆腐やがんもどき、こんにゃくはスーパーで買います。畑で採れた野菜で漬物も作ります。
電気がないとパソコン、スマホの充電が日常的にできないため当初はかなり困りましたが、電波が弱くて通信不能なのでこれらのハイテク機器を使う機会は減りました。
山に来る前は起きている間、頻繁にスマホでネットをやってたんですよ。今はネットへのアクセスが激減しましたね。紙の本を読む機会が圧倒的に増えました。村上春樹や池波正太郎、夏目漱石などの作品を読んでいます。
ホンダからガスボンベで稼動する安価な発電機が販売されており、それを使って発電することも考えましたが、電気がなくてもまあまあ快適な暮らしができると分かったので今のところ発電機は購入していません。車のBatteryで十分です。
まあ、総じて山生活の感想を述べますと、文明からちょっとだけ距離を置いて不便を楽しむぐらいの気構えなら僕のような生活もありかな、とは思いますが他者には決してオススメしませんよ。冬は寒く、夏は暑い。はっきり言いましてたいへんです。高齢者は特に。(笑)