★極道学園(514)

千葉県が主催するドラゴン・コンテスト、略してドラコンは昔テレビでやっていた「マネーの虎」みたいなもので新しい商売をやりたい人々が審査員の前で事業のプレゼンをやり、合格すれば最大一億円の出資を得られる。審査員はサンチョウさん、ポン社長、太田、千葉県の職員たちである。

「マネーの虎」は審査員自身の会社が倒産するなど、審査員の質に若干の疑問を持たざるを得なかった。番組を面白くするためなのか、審査員が応募者に酷い暴言を吐く場面もあり、見ていて痛々しく思うことがたびたびあった。

しかしドラコンは非公開なのである。これは応募者のアイデアが外部に漏れないように、という配慮だ。

先日俺はこのコンテストを見学したのだがたいへん面白かった。その日はホリエモンがロケット事業への追加支援を求めるプレゼンをやっていた。さすがホリエモンである。見事なプレゼンで彼は易々と千葉県から一億円の支援を得た。

長戸大幸というのは音楽業界でかなり有名な人物だがマスコミに取材されても顔出しNGのため一般人にはあまり知られていない。彼は音楽事業で多額の利益を得てそれを不動産事業に投資した。代官山の開発の話になると必ず長戸氏の名前が出てくる。

彼は東京でのビジネスに飽きたのか、拠点を関西に移した。そして2500軒あまりの不動産物件を買い、またも成功した。全く大した人物である。

長戸氏の音楽ビジネスについては様々な批判があった。いわゆる、商業主義ではないか、と。しかし俺が思うに、音楽を利用して商売をやるのは悪いことなのか?ということだ。彼は非常に金儲けが巧みである。B'z、ZARDなど彼がProduceして爆発的に売れたMusician、バンドがたくさんいるのである。

現在彼は音楽から離れ不動産ビジネスを主にやっているようだ。もともとはMusicianを目指していた人物だが自分は表舞台に立てないと判断し、裏方に回って成功した人だ。織田哲郎など有能なProducerと組んで次々ヒットを連発した。

興味深いのは相川七瀬で、彼女は長戸氏から○を貰えなかった。一方、彼女を高く評価したのは織田哲郎で、彼は長戸氏主催のコンテストで落選した相川七瀬を拾い、「夢見る少女じゃいられない」を作詞作曲して彼女を売り出した。そして大ブレークである。

織田哲郎はわざと、「Dark Zoneを漂う若い女」というコンセプトで曲を作った。そしたら大当りだったのだ。

いいなと思ったら応援しよう!