皿洗いから5年でミシュランレストランまで上り詰めた話 in アメリカVol.4〜焼き鳥シェフになる〜
与えられた新しいポジション
2015年6月新店舗がついにオープンし寿司シェフではなく焼き鳥を任されました。
これが美味しいけど中々オーダーは来ず、以前のレストランのように洗い終わったお皿を戻す作業をここでもやってました。
寿司バーには相変わらず僕が入るスペースはなく10年以上働いている3人のラティーノが常に寿司を作ってます。
きっと彼らは自分の仕事を取られないようにするのに必死だったんでしょう。
もらえるつもりがなかったバケーションを貰えることに!
2016年8月、ビザを申請してもらったお礼に3年間の契約だったんですがこの3年間、バケーションなんてもらえるわけ無いと思ってました。
お礼奉公の為にも全力で働いてたわけですが週6〜7、OPENからCLOSEまで働くのが当たり前になってたので別に苦ではなかったんですが休みくれた時は本気で嬉しかったです。という訳で日本へ一時帰国できました!
家族に振る舞えた寿司
アメリカへ戻るとトラブル発生
2週間の休みを終えて戻った僕はいつものように焼き鳥の仕込みをしていたらオーナーから皿洗いの人が急に辞めたとの事で皿洗いして欲しいとのこと。
焼き鳥も忙しくないし、寿司のポジションもまだなさそうだったので承諾しました。数週間だけだろうと思っていたけど結局僕が限界を迎えてやめるまでこのポジションだった。
他のレストランを見て気づいた不信感
2年近くアメリカにいると周りの日本人シェフとも知り合いになる機会が増えます。そこで何で皿洗いしてんの?といつも話題になります。
そして他の寿司屋行って思ったんですが入りたての南米人が不器用ながらも一生懸命寿司カウンターに入って寿司を作っている。僕は寿司それなりに出来る日本人なのに皿を洗っている。これは一体何なんだろうか、、、
DC内唯一のお任せ寿司レストランから声がかかる
ある時、お任せをやっている寿司屋に勉強がてら食べに行きました。
オーナーシェフと話をしたんですが日本人が欲しいとのこと、とりあえず研修させてください!と申し出たところOKもらえたので翌週の休みに行ってきました。
鮮魚も日本から取っていたし研修しに行っただけで魚をさばかせてもらえました。
当時の僕は魚をさばいたことがなかったので、そんな事までさせてくれて驚きました。
1つの所だけで毎日のように働いていたせいか視野が狭くなってました。
それからというもの時間が許す限り知り合いのレストランへ研修しに行ったり話を聞きに行きました。
そこでビザを持っている若い日本人シェフの貴重さを初めて知りどこでも働けることがわかりました。
行動しなと損をしますね!2年以上もいたのに本当に何も知らなかったです。笑
Vol.5へ続く!!