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黒いアイツが冷風に乗って降ってきた! ~クリーニング屋のバイト体験談~
うっ・・・思い出しただけでゾゾゾ~ッと鳥肌が立ってしまった。
今日は、クリーニング屋でバイトしていた時の話をしてみようと思う。
「クリーニング屋のバイト」といっても、
お客さんが持ってこられたYシャツやスーツを預かって
「仕上がりは〇日になりますね。」と受付けしたり、
クリーニング済みの商品を渡すカウンターでの仕事ではない。
ホテルやレストラン、病院などから預けられた衣類を洗濯して、
アイロンをかけたりする側の結構キツイ仕事である。
コックさんの服やナース服、白衣、Yシャツなどを扱っていた。
そこは、ビル丸ごとクリーニング作業場になっていて、
1階の巨大な洗濯乾燥機で洗濯&乾燥された大量の衣類が、
2階のアイロン場へと運ばれてくる。
そこでキレイにアイロンがけされ、畳まれ、袋詰めされた衣類が
3階へと運ばれ、企業別に仕分けされ大きな袋に詰められる。
それをドライバーさんが回収して配達される、という流れだ。
私は、2階のアイロン担当となったのだが、年がら年中暑い職場だった。
年中暑いということで・・・
そう、「ゴ」のつく黒いアイツが常に職場にいるのだ!
このことを事前に知っていたら、絶対に働こうとは思わなかった(><)
プレスする大きな機械の下に大量のゴキベイビーを見つけた時には
機械音に負けないくらいの悲鳴をあげて逃走したこともある。
クーラーは一応あって、
作業する1人1人に向けて極太の蛇腹状のホースがあって、
そこから冷風が送られるようにはなっているけど、ちっとも涼しくはない。
1度、そのホースからアイロン作業をしている私に向かって
黒いアイツが降ってきて胸元に止まったことがあった。
触覚をこちらにユラユラ向けたアイツと目が合った(気がした)。
残念ながら、その後自分がどうしたのかとか何も覚えていない(笑)。
職場は、当時の自分より15~20くらい年上のおばちゃんばかりで、
黒だろうが茶色だろうが、素手でぶっ潰すくらいパワフルな人達で、
「あんたのほうが、どれだけ図体デカいのよ!んなもん、怖くない!!」
と怒られてしまったことだけ覚えている。
アイロンで火傷をすることもあったり大変な仕事だったけど、
ここでの経験も大いに役に立っていると思う。
思うが・・・
夫には「形状記憶のYシャツ」を着てもらっている。
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