良い歌を歌う(挑戦と失敗談)
哀哭です。
3曲のボーカル制作風景を3本アップ予定なので
今日はボーカル作りの話をしようと思います。
練習しない選択肢
今のDragdownは歌ラインの制作が完了してから直ぐにレコーディングです。歌唱練習の時間を殆ど取りません。
トーク動画とかでは話した事があるけど
理由は、今はあくまで作る側としての立場を重視している時期だから。
歌を作る上で拘りを優先する為には、私はまだどうしても時間が多く必要です。
なので待っていてくれるファンやリスナーへ向けて
完成品をいち早くお届けする目的でこの選択を取っています。
レコーディング当日は2〜3時間と予め決められた時間の中で、練習した場合と同等のクオリティに仕上げる事が求められる。
最近はレコーディングにも慣れて
何が良い音なのか判別が着くようになって来た。
なのでこの選択肢が可能になりました。
でも前は無理だった。
1stアルバムの収録曲の頃はREC前に結構な期間を練習にあてた。ライブも何回も挟んだし。
そこまでしても素人で勝手が解ってない私はレコーディングが思うようにいかず、今思えば地獄。
下手クソで時間を浪費する癖に根拠のない自信とプライドをなぜか抱えていたせいで
結局Kenjiをガチギレさせてバンド分解の危機に何度も陥った。
初めはちゃんと練習しなきゃだめですが
耳が育ってない人がいくら練習した所で限界はあるって事を後々身をもって知った期間です。
※制作時間の長さとの葛藤についてはこちらの2つの記事にも書いてるんで良ければ。どんな人間が何を作ろうとしているのかの辺りもアンテナを伸ばして貰えたらなと思う。
(ただし上のは長いので時間作った時に開いてくれよ)
歌の上手さについて
ところで
Kenjiが彼自身のYouTubeチャンネルを動かし始めましたよ。(リニューアルなのかな??)
覗いてみて!
1本目の動画は歌が上手いとはどう言うことか
1分半くらいの内容に纏めてある。
歌唱のレベルを語る時
ピッチとリズムの正確さとか、あとは数値化した部分で売り出したがる人も結構いる。
出せる声質の数が多いとか
声域何オクターブだとか
◯歳、現役◯学生とか
…
その方がアピールしやすいし手っ取り早く目先の数字を狙えるからだと思います。
私も一応2種類くらいは声が出るから、そう言うのが好きな人にそう言う評価を受ける事はあります。
確かにそれも能力の内です。でもそうじゃなくて
もう1歩踏み込んで「歌」と言うものを楽しんでみて欲しいと私は感じてるし、
私はそう言う所に挑戦してる。
Kenjiは文章長い私と違って伝わりやすく話してくれるんで…
Dragdownのリスナーにはぜひ見ておいて欲しい動画かな。(言ったからな?)
登録もお忘れなく〜
良いボーカリストになる為に
私も勉強中の立場だからあんまりかっこいい事は言えないんだけど
でも作る上で少しずつ意識している大切な事を
ここでこっそり話してみようと思います。
歌は音楽における「うわもの」の役割を担う事が殆どです。特にメタルとかのジャンルは歌こそが主役だとは私は思いません。
フロント&センターマンで音楽の看板だけど。
歌を自分で作る初心者で割とありがちなのが、主役になり過ぎて音楽から存在がはみ出してしまう事。
どんなパートも自分優位になる時期はあるけど、誰でも始めやすいボーカルパートは結構陥りがち。本人が無自覚なほど良くあるパターンです。
歌単品からバンド世界に入った私は
昔はちょっと勘違いしてた所があったなと今なら思う。
ボーカルは他パートを邪魔しないメロディを作れて
そう言う音で実演できないといけない。
これは、作り続けないと判らない域の話。
その次は判っていても解らない壁にぶつかる。
言葉で言うのは簡単。
理解するのは結構難しい
歌以外を齧らなかったバンドボーカルの殆どが、20代後半辺りで活動に限界を向かえて辞めてしまうのはそう言う理由が強いと思う。(趣味割り切り人間や資金底なし人間は例外です)
若さは価値です。でも無限じゃない。
逆に歌への理解がなくて適当なボーカルを取っ替え引っ替え安定しない楽器の人も沢山見た。
他のパートの音の役割を理解しようとしないと言うのは
つまりそう言う事なんだと思ってる。
Dragdownの評価をしてる人の中にボーカルしか見てない人!いるでしょう!知ってるぞー
作品をちゃんと商品と認めてくれて、ちゃんと買ってくれてる人にはひとまず何も言いません。
私の歌を通して
楽器がどんな質かにも意識を向けてみて貰えたなら、もっと私の事を解って貰えると思います。
1stアルバムを出してから
実質3年くらいバンドをお休みしたんですが
その間は、音楽とはあまり関係ない新しい仕事に挑戦してました。結果的にそれが耳を育てる事に繋がったと感じる。
結構意識が変わった。
そしたら音が聞こえる幅が増えて
ボーカルの制作が良い意味で少し自由になった。
ボーカル優位の耳になってる人を育てるには耳より脳っぽい。
この辺はまた後で話せたら良いなと思います。
おわり。
それではボーカルのメイキング映像をこの記事とほぼ同時に更新します。
先ずはTerrorから。