
白髪を治す物質をついに発見!?
”名古屋大学が「白髪を防げる」天然の抗酸化物質を発見”
とのニュースが目に飛び込んできました!
気になるニュースのもとはこちら
白髪の治療は、現在、これ!といった特効薬的なものはないため患者様から白髪の相談をされてもあまり明確にお答え出来ず、結局、染めるのが一番早い、、という状況でした。そんな中、ついに有効成分が発見されたというニュースです。
元論文はこちら
「年齢を重ねると増える白髪を、野菜に含まれる天然の物質で抑えられるかもしれない」――そんな嬉しい発見を、名古屋大学の研究チームが発表、セロリやブロッコリーなどにも含まれる「ルテオリン」という抗酸化物質が、実験用のマウスで白髪の進行を抑える効果を示したとのことです。
あくまで人間ではなくマウス実験においてですが、ルテリオンは、外用でも内服でも白髪に対して効果が見られました。
そのメカニズムとしては、
ルテオリンの効果は単に白髪の見た目を抑えるだけでなく、毛根の幹細胞そのものを保護している可能性が示唆されたようです。
実際の臨床において、AGAなどの薄毛治療を行う際に再生医療分野の薬剤を使うことがありますが、その際に、「薄毛だけでなく、なぜか白髪も改善している」という症例に出くわすケースはけっこうあります。白髪も抜け毛も、毛根の幹細胞の老化などによるダメージと関連があるということがよくわかるなと感じました。
一方、毛の生え変わりの周期(毛周期)については、ルテオリンを使っても大きな変化はなく、髪そのものの成長速度などを劇的に変えるわけではなく、「髪の色を保つ作用」に特化している可能性が高いことも示唆されました。
白髪と幹細胞の関連性、そして、中でも”髪の色を保つ作用”に特化しているという点で、ルテオリンは注目できます。今後の実用化に期待です。