サンダルウッドの香りで皮膚の細胞が活性化！？
気になるニュースのもとはこちら。
皮膚に存在するメルケル細胞という細胞があるのですが、その細胞を、サンダルウッド様の香り成分が活性化できるという情報です。
メルケル細胞は、触覚（触られた感覚）を脳に伝える役割が有名ですが、お肌のハリやたるみに関連する真皮の構造維持にも関与しているため、お肌の見た目にも影響するというわけです。
メルケル細胞は、神経線維などと同様、加齢により顕著に減少することがわかっています。サンダルウッド様の香り成分による刺激で、メルケル細胞からNGF(Nerve growth factor 神経成長因子）が放出されることも報告されました。NGFは、表皮細胞や線維芽細胞、神経線維等を通じて皮膚を健康に保つことが知られています。
今回、研究されたのはサンダルウッドの香りについてですが、この報告から推測されることは、他のあらゆる精油などの、人間にとって心地よいと感じる香りは、お肌の若返りや健康維持に良い効果がありそうだということです。
現代の西洋医学は、エビデンスベイスドメディスンと呼ばれ、エビデンスを非常に大切にする学問ですが、それがゆえに、古来からの他の伝統的な医療を軽視している側面があります。サンダルウッドの香り成分がお肌の若さにとって良いというデータは、古来からの伝統的医学の有効性の証明の第一歩のような印象があります。