真のQOLを考える〜自分にとって人生で何が大事か。医者の働き方の選択肢
私は最近の自分の生活がとても心地よく感じています。
週半分を臨床で働き
週半分を研究をしています
稼ぎについては、普通の会社員くらいですが
ストレスは少なく自分の興味に応じて働けているのがとても心地よいのです。
たまたま見ていた養老孟司さんとホリエモンの対談のyoutube動画で
養老孟司さんが対人と対事の仕事についてお話ししていました。
ほとんどの現代の仕事は対人のお仕事だと思います。
医者の仕事もまさにです。
患者さんとの関係もありますが、
医師同士や他のスタッフとの関係なども働くには必要です。
患者さんとの関係については、私は責任は感じるものの心を乱されるくらいの出来事は年に2〜3回と稀です。
むしろ職場の中の同業者の関係や比較の中で、割と高い頻度で心が乱されることがありました。
これは自分の捉え方の癖の問題もあると思います。
研究に多くの時間を割くようになってからは、
最初は対人の仕事の癖が残っており、私が研究している時間に同期はどんどん手術が上手くなっていっていく、、、という焦りがありました。
研究は一方で対事の仕事です。
自分のペースで進めることができる一方、結果自体は自然現象で自分でコントロールはできません。
例えば、細胞が育つスピードはコントロールできないです。
そうすると、結果がどうであれ、作業している時はただ淡々と作業するので心が落ち着くのです。結果を上司と共有する時は対人の仕事になるので、ドキドキはしますが。
結果は事実なので受け入れて、次の実験をまた淡々と始めるより他はないので、また落ち着いて対事に向き合えます。
対事ばかりしていると、たまに人も恋しくなるので
対人の仕事(臨床)もまた私にとって重要な時間となりました。
近年はQOLを求めて美容医療に進む人も多いですが、
美容医療こそ対人のお仕事です。
自分でアピールして情報発信や、SNSや顧客集めをする必要があります。
普通の臨床医の対人のお仕事での大変さと、また別の他人からどう見られるかという大変さも加わります。医者のQOLの向上になるのかといえば、必ずしもそうとは言えないのではないでしょうか。
自分にとっての一番心地いい生き方を模索していきたいですね。医者の働き方も人それぞれバリエーションがあって良いと思います。
対人の仕事でも、
半分大学で働き、半分美容医療で働くとか
半分は都会で働き、半分は地方で働くとか
半分は医者で、半分は全く別の分野で働くとか
120%医者として働いて心を壊したり、
ハードな分野から続けられなくなり、一人前になった時点で燃え尽きてしまったり
そういった友人をたくさん見てきました。
みんな医者の仕事に誇りを持っていて真面目な人ばかりでした。
細く永く続けるという選択肢も、あっても良いのかもしれません。
養老孟司さんの記事がありましたのでリンクを貼っておきます。
https://toyokeizai.net/articles/-/649609?page=2
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