「貧困大国」日本ーこのまま行くと?! Part8 少子化対策はいうのに「子どもの貧困」を課題としないのはなぜ?

 もう、皆さまには、海外の方が持つ、まだ日本が経済大国で、勤勉で優しいというイメージが、現実とは違うことがお分かりかと思います。

 国連の常任理事国であるロシアが侵攻し、中国が軍事練習の強化を始めたのも、バイデン大統領の時代です。日本はどこからみても、「貧困大国」なのです。もっと言えば、ほんの一握りの富裕層と、圧倒的な貧困層の差が時系列でどんどん開いているのです。

で、政府や政治家、地方自治体では、どこも「少子化対策」「子育て支援」に力を入れる、とマスメディアでも盛んに言っていますが、一方で「子どもの貧困」が現在大変な社会問題になっているのに、その対策を誰も考えようと考えようとしていないのはなぜでしょうか?

離婚によるシングルマザーで、母親がパートに行く間、学校がないときは給食がないので、1食しか食べられない子ども。親の暴力で、家に居られなくなり、住む場を失った子ども。もちろん、そういう家出した少女達を支援するボランティアは存在していますが、全く行き届かないのです。

中島みゆきの「糸」という歌にインスパイアされて映画化された作品の中に、北海道を舞台として「子ども食堂」が出てきますが、それが本来、行政が、拠点を構えて、日本のあちこちにつくるべきなのに。

 子どもの貧困ーなぜなら、子どもは消費財で、家庭内でお金が掛かるだけの存在です。また、困ったことに、富裕層は1人っ子が多いのに、貧乏と言われる家庭ほど、子どもが多いのです。

 政治家はよく「次世代に恥ずかしくないように」などという枕詞はよく使いますが、具体的に何ができるか?それとも想像力の欠如でしょうか?自己責任論の行き過ぎもいい加減にして欲しいものです。

ーーここまで、「貧困大国」日本について、様々な角度からここ30年の変化を中心に書いて参りましたが、もう、ウクライナの難民を受け入れた、とウクライナではなく、その隣国に岸田元首相は2700万ドルを渡したりする程豊な国ではないのです。つまらない虚栄心は捨てて、そのお金を貧困な子どもたちへの「教育」に充ててあげる方が、優先度は高いのではないでしょうか?

いいなと思ったら応援しよう!