「貧困大国」日本 ーこのまま行くと?! Part5 サブカルは、もう日本遅れてる!
大変長らくご無沙汰してしまいました。少し、言い訳をさせて下さい。私事ですが、当研究所の所有していたマンションの売却、合わせて引越でもうスタッフ一同ボロボロ。まだ、段ボールに埋まって仕事しています。大学の研究室に入らない書籍・論文は全て研究所に持ち込んでたので、大荷物!
だって、前回、私のストーカーが「神宮再開発は終わったこと」と三重県在住で東京を知らずに色々言ってきて揉めて。樹木伐採が始まったばかり!
東京の緑が失われて、来年の夏は、今年の記録的猛暑の上を行くヒートアイランドが激しくなるでしょう。樹木は一度切ったらもう元に戻らないのに!
もう1つ、失われたもの。日本はサブカルチャーで観光活性化、と官僚は考えたのです。天才手塚治虫作の「鉄腕アトム」をはじめとしたアニメは世界的に評価され「ドラえもん」、「ドラゴンボール」、スタジオジブリの世界。
でも、実は今、韓国や中国のアニメーター技術は非常に高く、私が前の大学でメディア系に行きたい学生はそれに憧れる学生も多かった。しかし、大学から学ぶのでは、中学生に叶わない、と。かつ、ジブリの映画の最後のエンディングロールには、漢字3文字がズラっと並ぶ。そう、皆中国人なのです。
こうして日本が誇ったアニメをはじめとするサブカルチャーは、これもまたアジアに叶わなくなってきた。しかも、評価された作品は、1960年代の
「鉄腕アトム」で皆20世紀。何が言いたいか、というと、前回では都知事と三井不動産の黒い関係(人事交流があるって知ってました?)で緑を失い、日本文化として海外から評価の高い文化も昔のものになってしまったこと。
この動きは文化全体としてみると、音楽もそう。前回書いた坂本龍一氏は日本で唯一アカデミー賞を2回も取りましたが、その前にYMOとしてテクノポップの曲をアメリカで流行らせたり、20世紀末、当時16歳の宇多田ヒカルの”Autmatic"が出た時は新鮮な驚きを感じたのに、今や世界中で評価されるような音楽はありません。
アメリカですら、全米No1の曲と言ったら、Eagles の”Hotel California",
King of Pop と呼ばれたMichael Jacksonのコンサートが、今のダンスより遥かに進んでいて。You Tubuでコメントを見ると”両親はこんな良い曲聴いてたのに僕ら世代は◯◯かぁ”とあるので、アメリカの若者も感動しないらしい。フラッシュダンスという映画がその走りだと思いますが。
Michaelのコンサートに行って沢山のファンが失神する程、素晴らしいものでしたが、彼の上を行く天才はもう現れないでしょう。だから音楽は、世界的動きなのかもしれませんが。つまらない。
こうして、高度経済成長期は”1億中流”, バブル時代、21世紀になって日本はどんどん大切なものを失なっていく。そして「中流」の定義も難しいのですが、世帯当たり所得が570万円だった最頻値(1995年)が今や372万円というデータもある。森永氏がかつて『年収300万時代を生き抜く法』を書いて、皆信じなかったのに、現実になっている、それが今の日本、貧困大国です。