「英語の学び」について考える Part 2 それでは英会話学校はどうか?
前回、公立小学校で、下手に教えると、小さいうちから英語嫌いになる、というお話をしました。確かに、絶対音感を身に付けるなら、ピアノは3歳から始めた方が良い、など(いわゆるゴールデンエイジ)を耳にします。
それでは、今日は英会話学校に通わせるのはどうか?という選択肢について、簡単に触れますね。英会話学校というのは、必ずその組織の「強み」を持って他の英会話学校と差異化を図るような宣伝をしています。
私が担当する生徒様で、ベルリッツのキッズ向け個人指導を選ばれた、会社の社長さんが言うには「近いから」ということで決めたらしいのですが、
ベルリッツは元々、日本企業のグローバル化に対応した、ビジネスエリートの企業研修を主な顧客層として捉えて始まったところです。
私には他のネイティブの英会話講師の友人が沢山いるのですが、彼らは、「小さい子のお守り」をするような仕事を嫌がる傾向にあります。曰く、「私は、ベビーシッターになるために大学を出たのでは決してない!」という不満の声をよく聴きます。結局、その生徒様はそこを辞めて、今は、私が英語を教えています。
実際、その生徒は、ベルリッツの講師から何も学べなかったようで、単に
英単語を書く練習を毎週していただけだったようです。講師も、子どもだから、と思って手を抜いたのでしょう。もちろん、この1例をもって、ベルリッツは良くない、とは思いません。大企業のビジネスエリートには、ハイレベルなビジネスに活かせる英語でないと、日常会話では意味がありません。
例えば、英語でのプロポーザル(企画書)の書き方、会議の進め方、顧客とのネゴシエーションなどは、ベルリッツが1番良いかもしれません(その分お高いですけど、ね)。
つまり、目的に合わせて、英語の学びをする、その際に英会話学校に行くのであれば、コストパフォーマンスを上げる為にも、何に強い、どこに力を入れている英会話学校なのか、は調べてから決めた方が良い、ということです。
次回は私学の中高一貫校での英語教育について、お話してみたいと思っております。