中学受験より「小学受験」ーそれって本当にその子のためになるの?  Part 1

  読者の皆さま、「貧困大国」シリーズから、随分ご無沙汰してしまいました!「次はまだ?」の嬉しいお言葉を沢山頂き、でもちょっと言い訳させて頂くと、今や受験の真っ最中、中学受験は第一志望が私立なら2月1日、国立なら2月3日。公立高校は、都道府県によりますが2月末。大学受験は、ちょっと前に共通テストが終わったばかり。

 つまり、当研究所としては、1年のうち最も繁忙期!大学の入試問題もやっと、準備も終わって、これからが本番!なのです。

 気がついたら、このnoteを書き始めて既に3年。書いてる本人が驚く位ですから。で、少し読み返したら、2年前、「中学受験、する?しない?」シリーズが反響があって、現状考えると、かなりこの2年で変わってきてるーつまり、富裕層は、小学受験で頑張って、中高エスカレーター式で系列の大学に行く、って考え方が想定外に広まってきているのです。

 今回から、この「小学受験」、本人にとって、保護者にとって「タメになるの?」という視覚から考えてみますね。地域特性もあるでしょうが。特に大都市圏ですね。正装したお母様と躾の良さそうな制服の子供が4月に電車の中で、見られます。

 2024年に出生した子どもの数は、とうとう70万人を切りましたね。過去最低の出生率。3年間で200万人行かない。どの位小規模かというと、所謂団塊世代、第2次世界大戦後のベビーブーマー(1947~1949年生まれ)各年齢層は250万人ずつ、つまり3年間で750万人が、後期高齢者になるのです。だから、政府は慌てて、その前に「後期高齢者の医療負担」を1割負担から2割に引き上げた。だって、前期高齢者というのは65歳以上75歳未満を指しますが、後期高齢者になると、突然罹患率が指数関数的に急上昇するから。                                       年配の方は、国立大学1期校,2期校と分かれて受験、私達の世代以降では今の共通テストの原型のような受験スタイルで半分の125万人程度。

 彼らのこども世代を団塊 Jr(団塊ジュニア)と呼びますが、この世代が国立人口問題研究所が推計したより子どもを産まなかった。別に彼らの世代を責めてるのではなく、結婚も子どもも、「当たり前」でなくなったのです。

 格差社会については以前書いたので、2年前と何が相当違うかって「小学受験」って芸能人や超富裕層がするもの、と思っていたら、準富裕層、普通の家庭でもそれを考え始めたこと。でも、残念なことに、小学受験で入学した子ども達にしても、必ずしも第一志望に入っている訳ではない。早慶にしても、系列の小学校には大きな偏差値の違いがある。系列校だからといって、全員がその大学に入れるとは限らない。

 それで、その保護者が、その子が大学に入るまでずっと裕福なのか?という問題も。これから暫くは、この「小学受験」(所謂「お受験」)に焦点を当ててみたいと思います。

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