中学受験する?悩んでいる方へ! Part5ー中学受験のメリットー
最近、出生率が低下の一途で、不妊治療に一部保険適用がなされることになりました。一昔前から良く「不妊治療と中学受験は始めたら辞められない」言われ、どちらも経済的負担があり、苦しみを乗り越える必要があるので「成功」するまでのめり込んでしまう、ということなのでしょう。
今回は予告通り、中学受験のメリットを述べたいと思います。これまで中学受験の留意点を挙げてきましたが、最も大きなメリットは「学ぶ楽しさを知る」という点です。これは、学習政策研究所が掲げた大きなポリシー。
「実は、勉強って解ると楽しいんだ!」という点を小学生の時点で味わう機会になる、ということです。
中学受験経験者は、脳が柔らかく吸収し易い学齢期に、沢山の知識を学びます。例えば、国語なら読解力や記述式解答は教えるのが難しいですが、知識面(類義語・対義語, 同音異義語, ことわざ,慣用句, 故事成語等)はこの時期を逃すと体系的に学ぶ機会を逸するので、大学受験の時までの強みです!
社会の歴史も、大学受験の日本史選択に大きなアドバンスとなります。
また、習い事を犠牲にして中学受験に邁進する生徒さまが多いのですが、めでたく目標とする中学に合格した時の「成功体験」は、その後の人生の糧となる場合も沢山見て来ました。「自分は、やればできる!」という自信こそ
中学受験の最大の醍醐味ではないでしょうか。
その動機も様々ですが、例えばスクールカースト制度という、いつも人気のある児童が次に虐めるターゲットを決めるようなクラスにいた場合、小学生にとって朝8時過ぎから放課後の掃除の時間まで同じ同級生と密室の教室に居るため、その生活が全てです。「奴らと同じ中学に行きたくない」ということが、受験に対する大きなインセンティブになるのです。
学ぶことが楽しければ、その後の中高、大学、大学院と、可能性が更に広がる訳です。あの時、やれたんだから、今だって!と思える、貴重な体験にしてこそ、中学受験をした甲斐があった、と思えるようになるのですから。
PS:虐めについては、田中美子著『いじめのメカニズム』世界思想社を手にしてみて下さい。日本社会学会の重鎮今田孝俊先生が「本邦初のいじめに関する学術書」と帯のお言葉を頂きました。機会があれば解説します。
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