ゴールデンエイジープロスポーツ界を目指し、ヤリ過ぎな我が子の行方? Part4
夏期講習が受験の天王山であることは、よく知られていますが、何せ、事務員など間接部門がいない当研究所では、今深夜1時を過ぎても、まだ浪人生のオンライン授業がある状況。
このお話、随分間が空いてしまってすみません。
さて、色々なスポーツがある中で、特にサッカーが、今クラブチームのセレクションのピークだとか。しかし、剥離骨折が見つかり、医師から「安静にしているように」と言われたのに、まだ練習している生徒がいます。
そもそも、こうした「ゴールデンエイジ」を意識する親は富裕層ですが、多くは共働きです。すると、小学校から帰宅してお菓子をポロポロ食べている状態になりがちです。夕食は21時過ぎになり、そもそも食が細いようです。心配なのはスタミナですよね、この夏は警報級の熱中症アラートが出ましたから。
このテーマを書いていたら、大学人の知人が幼い時、強くなりたい、と意を決して柔道を始めたお話を聞かせて貰いました。中学の柔道大会で、投げられそうになり、右腕1本で身体を支えたため、腕の骨が曲がり、肘も痛めたそうです。自身も「古傷」とは思っていたものの放置していた、と。でも、最近、痛みが酷いので整形外科に行ったら「剥離骨折」だと。その時にきちんと治しておけば、今になって痛みに苦しむことも無かったらしいのですが。
その方の場合、人生の針を50年前に戻せたら・・・。本人は少し骨が曲がった程度の意識で、中学だけでなく、高校でも試合に出場し続けたのです。
それが今、剥離骨折が原因だと判っても、二度と骨はつきません。
一方で小6生徒の場合、身体は細く、技術はあるけれどスタミナが続かないというのです。私は、当時東大の助手でスポーツ科学の専門家と対談した経験がありますが、彼曰く「スポーツって大変身体に悪いんです。怪我をしたくなかったら、スポーツなんてやってはいけない。」と断言しました。
私は、「健康の為に身体を動かす」のが常識の世界にあって、少なからず驚きました。
おまけに、「5に何を足したら7になる?」という質問に答えられないのです!算数は小6なら学校でも文字式をやりますが、5+X=7が解らない。
これは深刻な問題です。文字式は小6でも内容は小1ですから。2年間、サッカーだけをやって、勉強は1週間のうち、私どもの授業のみで家庭学習無し。これを続けた結果、です。
結論:ゴールデンエイジを気にするなら、まず、身体づくりから。食育が重要ですし、保護者との会話も殆どなく、お腹が空いたら袋菓子とジュースだけで、プロの選手になれる訳がありません。しかも、剥離骨折を起こしていると医師に言われても辞めさせない。ー前述の知人は、勉強を続けていたので、大学教授になりましたが、もし学習は全く放棄したら?
投資は、分散するのが基本です。プロの選手になるためのハードな練習の前に身体づくりがこれからの将来、弱ければ会社ではサボってばかりいる、と思われかねません。だって、本人の痛みは他人からは見えないのですから。