(医療従事者向け)フリーランスとして働いて感じる意外なメリット。
フリーランスとして働いて感じた意外なメリット
皆さんは"フリーランス"として働くに対して
どんなメリットを感じるでしょうか?
ほとんどはワークライフバランスに関することでしょう。
・仕事量の調整で収入とのバランスをとれる
・趣味や子育てに当てられる時間が増える
・管理職としてのストレスから解放される
などでしょうか。
僕にとってもそれは大変魅力的でしたし、
フリーランスになろうと思った強い動機でもあります。
でも実際にフリーランスとして働いてみると
意外なメリットに先日気がつきました。
それは、
いろんな職場に出向く事で
毎週気分がリセットされ
新しい気持ちで仕事ができる
ということです。
常勤医として勤務していた頃、
毎日毎日同じ病院に勤務するということ自体に
飽き性の僕は
とても強いストレスを感じていました。
変化が乏しく、のぺっとした人生に思えてしまった。
(僕個人の感想です)
それをなんとか誤魔化そうと
後進の教育や論文執筆、新たなプロジェクトの立案など
いろいろやってはみたものの、
本質的には変わらず。
周囲の評価は上がっても、なんだか複雑な心境でした。
今では毎日違う職場で
外来診療メインで仕事をさせてもらっているので
通勤するときの気分は毎週リセットされます。
そして
先週のことを思い出しながら仕事の準備をしているとき、
わずか1週間前のことなのに
ずーっと昔の出来事のように錯覚するんです。
これがとても気持ちいい。
1週間、変化に富んだ充実した時間が
流れていたんだと実感できます。
うまくいかない事があっても
その職場で来週挽回すればよいと割り切り、
他の職場に出向いている間は
心理的に距離を取れるので
次に出向いたときには前向きに取り組みやすいという
メリットも感じています。
(ずっとおなじところをグルグル回っていても
意外とよい解決法は見つからないものです)
偉そうに言いましたが、
地位(というほどのものはなかったですが)も
ない、側から見たら
しがない日雇いのフリーター
くらいの感じにしか見えないと思いますが、
僕はこの働き方が今とても気に入っています。
初めは
どこに出向いても
自分のホームグランドがないことへの
不安や焦りはありましたが
周囲からの評価を得る事で、
医師としてのプライドもある程度は
担保できるようになってきました。
(そんなもの本当は必要ないのかもしれませんが。
小市民の僕には結構大事な要素なんです)
ホームがたくさんできる感覚ですかね。
あえて遠隔地に行くという手もでてくる
旅をするメリットは
普段過ごしている居住空間から
物理的に距離をとることだと
何かの本で読んだ事があります。
確かに、沖縄や北海道などの遠方に
旅に出ると、もちろん気候や話す言葉
食文化の違いなどが
新鮮にうつり楽しいということはありますが、
単純に物理的に距離をとることで
日常の煩わしいあれこれから
いったん離れられるというのは
よく感じます。
それは
職場のこと
洗濯や掃除などの家事、
子育てのこと、
人間関係
などを含みます。
そう考えると、
月に1−2回、
遠方の病院やクリニックに働きにでかけてみる
というのも
同じ効能が得られるのではないか?
と最近考えつきました。
(タイパ最優先のこのご時世に
完全に逆行した発想です笑)
そして、運良く条件のよい求人も
見つかり、今度から少し実験的に
やってみることになりました。
(都市部から離れた遠隔地のほうが
好条件の案件も出てきやすい
というメリットもありますね)
もちろん、
家族にも目的を説明し
理解と同意を得ています。
実は、この考えは完全なオリジナルではないんです。
事業をしていく中で、
旅をするようにあちこち行って商談をする方に
出会ったことが大きなヒントになりました。
その方は、
現地の観光名所やサウナ、お寺などをチェックしてみたり、
毎回宿も個性的なところや民宿などを選び、
宿の人や旅行者と交流したり、
現地の風習に触れる工夫をされているようで
たまにお会いすると、
とても楽しそうに僕に話をしてくれます。
こんな働き方は、
フリーランスでないと
まず難しいでしょう。
そういう話を聞くうちに
医師の僕でもできるのではないかと
思うようになったというわけです。
せっかく時間的にも物理的にも
フリーなわけですから、
メリットを最大化して
楽しみながら仕事ができるよう
工夫していこうと思います。
まぁ南国でPC片手に作業
とはいきませんがね(^_^;)
それでは、また。