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(医療従事者向け)最近みた映画から学んだこと
あけましておめでとうございます。
2023年12月からこの発信をスタートして、
あっという間に1年以上が過ぎました。
後半はフリーランス医師として
医療従事者の皆さん
一般の皆さん
に伝えたいことは
一定書きつくした
と自己満足して、
更新が滞りがちでしたね💦
特に収益化できるような内容を
発信しているわけでもないので、
思いついたことを
今後もちょくちょく書いていこうと
思っています。
気が向いたらのぞいてやって下さいm(_ _)m
映画「perfect days」を観て我がふりを直す
年末の時期は
フリーランスの内科医の
私にとっては
繁忙期なのですが、
(なんせ日当は1.5〜2倍!!銭ゲバ)
年末の無理が祟ったせいか
年始早々当直中に体調を崩し、
通常勤務開始してからも
体調不良が尾を引いています(- -;)
年でしょうか。。。
それにしても
年末から
・インフルエンザ
・コロナウィルス
・その他のsome viral infection
(もしくは上記2つの偽陰性)
が猛威を奮っていますね。
特にインフルエンザは
H1N1(今はpdm09と言うそう)らしく、
2009年に大流行した
「新型インフルエンザ」
と同タイプだとか。
どうりでねー。
咳とか痰とか
なかなか良くならない人が多い
わけだ。
最近は
僕は聞きかじった知識で
・鎮咳薬
・麦門冬湯
・H1blocker
±ステロイド吸入の短期間使用
を長引く咳の方にお出ししていますが
評判は上々です。
この治療は
ある程度咳を引き起こす作用機序から
裏打ちされた方法ではあるそうなんですが、
まともな先生からすると
全部抑えりゃそりゃなんかは効くだろ!
とお叱りを受けそうです(笑)
でも、患者からすると
「なんでもいいから早く楽にしてくれ」
というのがホンネな訳で。。。
そのあたりが僕も勤務医時代や
研究者気取りの時期には
ほんと理解できていなかったです。
かといって
必要の無い
てんこ盛りの内服を出す
先生と
同じにされるような医者に
なりたくはないと思っていますが (- -;)
話が逸れました。
体調不良の中、
幸い家族は実家に帰省していたので
ゆっくり自宅療養することができました。
まとまった時間ができたので
昨年を振り返ったり、
普段は見る事ができない映画もみることができ、
自らを振り返るよい機会に恵まれました。
その中でも映画「perfect days」は秀逸でした。
少し前にアカデミー賞にノミネートされて
話題となった作品でしたので
ご存知の方も多いかと思いますが、
眠くない時間帯に
静かで薄暗い部屋の中で
ゆっくりと鑑賞するのがオススメな作品です。
今回は作品を通して、
・日常を丁寧に過ごす大切さ
・些細な変化に喜びを見つける眼を
失わないことの大事さ
に気づかされました。
振り返って自分を見てみると
特に診療中は
押し寄せる患者さんを効率よく捌く
ことについつい注力しがちだった自分に
反省しています。
(もちろん研修医初期のように、
無限に時間というリソースを割き
1人の患者のみに当たるのはよいとは思っていませんが)
そして、
捌くことに集中すればするほど
外来業務は純粋な「業務化」してしまい、
自分自身の喜びや楽しみを
奪っていることにも改めて気がつきました。
通常の業務の中に
なにか少しだけでも
喜びや楽しみにつながる、
コミュニケーションをつけていくように
我がふりを直そうと思った次第です。
きっとそれができるようになれば、
一見同じことを繰り返しているように見える
日常の外来業務も
実はバリエーションに豊んだ
面白い領域である
と再認識できるのではないか
という可能性も感じました。
・最先端の医学知識
・手術の腕
・診ている患者の数
・書いた論文の数やIF
を競うのが一般的な医師の常ではないかと思いますが、
それを追い続けるのは
気力、体力、そして自分の時間(=命)
を削り続ける必要があります。
それらがなくとも
ただただ
血圧の薬をもらうだけにきた患者さんとだって、
楽しく診療をできるようにできたら
それそれでサイコーだなと思ったのです。
きっと10年前の自分には
幾ら言っても、理解してもらえなかった
気持ちでしょう。
歳を取ることも悪い事ばかりではありませんね。
皆さんもお体にお気をつけて。
それでは、また。