チャラくな医

腎臓内科勉強会スペースをXで開催しています。アーカイブはありませんが、noteに各回をまとめたものを挙げています。

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腎臓内科勉強会スペースをXで開催しています。アーカイブはありませんが、noteに各回をまとめたものを挙げています。

最近の記事

第五回腎臓内科勉強会スペース(低K血症)

すみっこ研修医のまとめ!!○低カリウム血症とは 血清K<3.5mEq/Lと定義される。 症状は神経骨格筋症状(脱力、筋力低下、呼吸筋麻痺)、消化器症状(嘔吐、便秘、麻痺性イレウス)、心電図異常(陰性T波、U波、致死性不整脈)等がみられる。⇒特に神経骨格筋症状や心電図異常がEmergency!! 高カリウム血症と比べて「偽性」は少ない!補正が必要。 ○原因 細胞内外の分布異常 高カリウム血症の治療(インスリン、β2刺激薬)、交感神経亢進する疾患(AMI、SAH、甲状

¥0〜
割引あり
    • 第四回腎臓内科勉強会スペース(高K血症)

      すみっこ研修医のまとめ!! ◯初期対応 まずは心電図をチェック! 同時並行で血液ガス分析を再検して偽性高カリウム血症を除外。 ※偽性高カリウム血症 溶血、白血球増多症(ex.慢性リンパ性白血病)、血小板増多症など。 血液生化学でT-Bil、LDH等の上昇あれば溶血が疑わしい。 腎機能悪くなくて元気な人は高カリウム血症考えにくい(Crをチェック)。 ◯治療 グルコン酸カルシウム(カルチコール®)静注 ※通常は1A 5-10分で投与するが、ジゴキシン内服者にはゆっく

      ¥100
      • core curriculum 2 (Evaluation and Management of Resistant Hypertension)

        今週は難治性高血圧へのcore curriculumを読みました。最初が2なのは、1をすでにXで投稿してしまっているからですね。また、1もnoteにしておきたいところです。 腎臓内科医をやっていると血圧の管理に難渋するというのはよくあることですよね。 今回刺さった点は以下です。 ・白衣高血圧を減らそう ・5種類以上の薬がある人は服薬アドヒアランス不要 ・2次性高血圧は、原発性アルドステロン、睡眠時無呼吸、腎動脈狭窄 ・原発性アルドステロン症の検査時に降圧薬はやめなくてもあ

        • 第三回腎臓内科勉強会スペース(低Na血症)

          要約◯低ナトリウム血症とは 定義:血清Na≦135mEq/L  症状:中等症では頭痛、混迷、悪心。重症では嘔吐、傾眠傾向、意識障害、痙攣、呼吸停止。特に痙攣・呼吸停止(神経症状)がEmergency 軽症でも認知機能低下や骨折のリスクup  分類:高張性、等張性、低張性 ◯浸透圧と張度 ・浸透圧とは溶液が濃度に比例して水を引き込む力。→Na、BUN、血糖が関与。 ・張度(=有効浸透圧)とは細胞外液と細胞内液が接したときに水を引き込める力。細胞膜を通過できる物質は含ま

          ¥100

          第二回腎臓内科勉強会スペース(サイアザイド、トルバプタン)

          こちらは第二回腎臓内科勉強会スペースの要約とトーク履歴になります。 要約 ★サイアザイド ⚪︎サイアザイドの概論 降圧剤として使える利尿薬。使えると少し玄人感が出る。 ・機序:遠位尿細管のナトリウムクロール共輸送体を阻害 →ナトリウム再吸収を抑えるため特に塩分感受性の高血圧に効果的 ・副作用:高尿酸血症、低Na、低K、高Ca、光線過敏 →Naは下がる人は一気に下がり得るので注意、ループ利尿薬以上にK下がり得ることも注意 注意①降圧効果や利尿効果は容量依存性が

          ¥100

          第二回腎臓内科勉強会スペース(サイアザイド、トルバプタン)

          ¥100

          第一回腎臓内科勉強会スペース(メモ)

          ・漫然としたループ利尿薬の使用は、ステロイドを単独長期で使用する事に似ている。➡ステロイドを免疫抑制薬やbioで置換するように、ループ利尿薬もMRAやSGLT2iで置換して、なるべくループ利尿薬を減らす努力が必要。 ・利尿薬の静注と持続の使い分け方➡閉塞予防の生食投与でinが入るとか、閉塞時にピーピーなってうるさい(せん妄惹起、移送に邪魔)とかもあり、持続は使わない。 ・溢水症例でフロセミド 20mg/day静注を10日間続けるのは何故駄目なのか?➡ループ利尿薬はday3

          第一回腎臓内科勉強会スペース(メモ)

          ARNIとBNP (チャラくな医のメモ)

          PARADIGM-HF試験では、ARNI(アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬)がエナラプリルに比べて心血管死や心不全による初回入院、さらには総死亡率を有意に低下させることが示されました。この結果を受けて、現代の臨床現場ではARNIが広く使用されるようになっています。しかし、ARNIの投与によってBNP(B型ナトリウム利尿ペプチド)の濃度が変化し、心不全の状態を正確に反映しなくなる可能性が指摘されています。 BNPは、心不全の診断や予後予測において極めて重要なバイオマ

          ARNIとBNP (チャラくな医のメモ)

          第0回腎臓内科勉強会スペース

          以下は8月19日(月) 22時からのスペース勉強会の内容です。(一部改変) チャラくな医 専門医 joslerの犬 専攻医 すみっこ研修医 研修医 チャラ:腎臓内科勉強会スペース第0回始まりました。司会進行のチャラくな医です 犬:専攻医をしていますJoslerの犬です。 すみっこ:研修医のすみっこ研修医です。 チャラ:第0回ということで試験運用の意味合いもありますけど、折角のSNSでの繋がりを使って、日常で疑問に思っていることをここで共有しようというプラットフォ

          第0回腎臓内科勉強会スペース