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これからの医局の選び方

医学生、研修医の皆さん、将来、どうやって働くか悩んでいませんか?

医局に入るかどうか、もし医局に入るとしたらどうやって医局を選んだらいいのか、悩んでいませんか?

この文章は医者の医局選び(将来の働き方)に関する文章です。
お医者さんの進路選びに興味がある方も読んでもらえたらと思います。

医局とは

医局は、大学病院の教授を頂点とした医師が集まる組織で、新人医師の教育や専門医の養成が行われ、専門的なスキルや経験を積む場所です。

もう少し簡単にいうと、
医師のキャリア形成に医局という組織が大きな役割を果たします。
医局とは人材派遣会社のようなもので、新人医師が先輩医師から学ぶ場所です。

医局のデメリット

でも、最近、医局のデメリットばかりが取り沙汰され、この医局から離れる医師が増えています。

一部の医局で長時間労働や人間関係の問題があるためです。
医局の人事権を持っている教授が独裁政治を行い、医師個人の事情を無視して異動が行われることも全く珍しいことではありません。
時間的な拘束も長く、経済的にも恵まれてるとは言えないのです。

実際、医局から離れて自分のペースで働くフリーランスの医師が増えています。フリーランスなら、自分の好きなように働くことができます。
ただ、フリーランスにもデメリットがあるので、医師は本当に医局を離れていいのか悩まなければいけません

最初から医局に入らず、フリーランス医師になるデメリット

フリーランス医師としての働き方は魅力的ですが、デメリットも存在します。最大の問題点は専門医への道が閉ざされることです。

専門医制度の多くは医局に属していることが前提となっており、独立してしまうと取得が困難になります。資格が取れないというだけではなく、専門医だからこそできる治療・専門医だからこそできる患者さんを治せる体験をできないのは、正直、かなり勿体無いと思います。

自分の努力・体験が自分じゃない誰かのためになる。
これはとても嬉しいことですし、お金には変えられない体験です。

また、医局を離れることのデメリットとして、教育体制から離れることで先輩からの直接的な指導・相談・サポート体制が失われます。これは40年以上続くかもしれない医師生活を行う上で決して小さくない問題です。
先輩医師からの指導がないことで、専門技術の向上が困難になる可能性があります。それは、せっかく医師になったのに、その他大勢の医師になることに他なりません。

僕は医局にいることで勉強の機会が得られ、非常に恵まれている体験ができています。

では、どうやって医局を選ぶのか?

もし医局に入ることを決めたなら、
絶対に人気のある医局を選ばなければいけません。

なぜなら、人気のある医局では、人がたくさんいるので、
女性だけでなく、男性も産休・育休をとることも含めて、お互いに休みをとることもできます。
みんなで助け合いながら働けるため、とても良い環境が整っています。
良い環境で助け合っている良い雰囲気だからこそ、さらに人が集まってくる、という好循環が生まれるのです。

しかし、人気がない医局では逆に、人が集まらないために
休みを取ることができず働きづらくなりどんどん人が離れていくため、さらに労働環境が悪くなっていき、良い医師が集まりにくくなっていきます。そうなれば、当然人が入ってこなくなり、ますます人が集まらなくなっていくわけです。

まとめ

今の日本では、医局のデメリットばかりが騒がれ、初期研修医終了後から、美容外科に進む方もいます。

その生き方を決して否定しませんが、とてもリスキーだと思います。
医師というキャリアを金銭的なことだけで決めてしまっているからです。

人生は長いです。
自分が人の役に立っている、自分がレベルアップ・スキルアップしている、
そんな感覚が人生では必要なんです。

僕はそう思っています。
医局は、そんなに悪くないですよ。
 “人気がある医局”を選べばですが。

ではまた明日、

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ここまで読んでくださってありがとうございました.

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