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入院2日目(手術日)-第3章 ヒビトの入院-【ムッタとヒビト#13】

こんにちは。くんぱす先生です。
医師として働きながら、2児の子育て真っ只中です。
長男:ムッタ(仮)小3
 小柄だが、考え方や発言は大人びている。優しい。一番楽しい時間はヒビトと遊ぶ時間だそう。反抗期まだ。
次男:ヒビト(仮)年中
 人見知りだけど慣れるとお調子者。ムッタのことが大好き。特技ドヤ顔。


【アデノイド増殖症・扁桃肥大】に対する手術のため、入院した年中の次男ヒビト。
前回に引き続き、今回は入院2日目、【手術日】のお話になります。

前回までの記事はこちらからどうぞ。

いよいよ手術

入院初日の夜は付き添わずに一人で寝てもらいました。
意外と問題なく寝られたようで一安心です。

手術は1番目の予定で、付き添いの親の来院時間は8:30でした。
前回少し書きましたが、朝からお向かいの同い年の子とベッドの上ではしゃいでいました。
うるさいくらい元気で看護師さんに注意されていました。

9:00 直前の様子

前開きのパジャマに着替えるよう指示されました。
部屋の入口にはヒビトが乗るであろうストレッチャーがすでに準備されていました。

ふざけてパンツまで脱いでプライベートゾーンの”プ”の字もない状態でベッドという名のトランポリンではしゃぐヒビト。
防衛反応で躁状態なのだろうか。
いや、普段通り、だな。うん。

9:30 出棟

手術室からお呼びがかかりました。
麻酔前投薬のミダゾラムシロップを経口で飲みます。
バナナ味のお薬だそうで、一気飲みのヒビト。

「めっちゃうまい!おかわりしたいな~」とご満悦の表情です。

数分後、少しポワンとした雰囲気になり病棟のエレベーターまでママの抱っこで向かいます。

このとき、パパは何をしていたのか。
緊張からか、お腹がゆるくてトイレに籠っていました。
トイレの外からヒビトを抱っこしながら「いってくるねー!」と声をかける私(笑)
「え、待って!」とパパ(笑)

大事なときにお腹を壊す。それが、パパです。

慌てて私たちを追いかけてくるパパと合流し、エレベーター前でストレッチャーに横になります。
大人しく横たわるヒビト。
「いってらっしゃい。待ってるからね。」
と手を振り合って笑顔で見送りました。

11:30 手術終了

見送ってからおよそ2時間。
無事に手術を終え、執刀医の付き添いの元で病室へ戻ってきました。
麻酔が効いていて、ベッドに移っても起きる気配がありません。

出棟時にはなかった酸素マスクと点滴に繋がれています。
酸素は3リットル/分マスクでSpO2 100%
仰向けだと酸素化が低下するとのことで側臥位の指示とのことです。

片方の鼻腔に出血痕があります。
本当に手術したんだなーとやっと実感がわきました。

そして、執刀医の手元にはヒビトの切除された両側扁桃腺が!
検体入れの中で液体に浸かりプカプカしていました。
片方でうずらの卵くらいかな。

先生「やっぱり結構大きかったですね。とくにヒビトくんの場合はアデノイドがかなり大きかったです。」

(肝心のアデノイドは見せてくれないんだ、、)と謎のぼやきを抱きながら「ありがとうございました!」と丁重にお礼を言う私たち。

麻酔から覚めない術直後

13:30 麻酔から覚める

いびきをかきながら寝ていましたが、術後2時間経過して突然何事もなかったように、パチパチと目を開けて覚醒しました。

「手術終わったよ~。おつかれさま。よく頑張ったね。」
と声をかけると
「、、(コクっ)」
と静かに頷くヒビト。

朝の様子から一転、全くしゃべらず動かない。
そりゃそうだよね、、よく頑張りました。

トイレ拒否

覚醒しており、術後3時間経過してからは看護師さん付き添いでトイレまで歩いていけます。
口からは飲んでいませんが、点滴で水分は入っているのでおしっこには行きたいはず。
看護師さんに「トイレ行ってみようか。」と話しかけられるも、無視。
結局、トイレまで歩くのは拒否でした。
おむつを履いていたのでおむつに排尿していました。

夕食拒否

手術当日の夕食から食事が始まります。
重湯のような液状の形態です。

術後初の食事 重湯のような流動食

鎮痛薬も使ったけれど、歩行拒否に続き、食事も拒否でした。

術後初夜

術前と術後の変化が激しすぎて、大丈夫か!?ヒビト。
夕食を食べなかったので、点滴も続いてしまうことに、、

あまりの元気のなさに、思わず夜間の付き添いを申し出るパパ。

21時には就寝したものの、術後の腫れやら出血なのか浸出液なのかで、依然睡眠時は苦しそうな呼吸でした。
当然、眠りも浅く2時ころ中途覚醒し、38℃台の発熱が。

点滴ルートから随時解熱鎮痛薬を投与しながら明かした夜でした。

抗生剤の点滴は手術翌日の朝までです。
朝食が食べられればそのまま抜針予定ですが、、どうなることやら。

翌朝にはグロッキーなヒビトと、硬い簡易ベッドでロクに眠れなかったパパという最強コンビに仕上がっていました。


丸一日食べていないヒビト。
入院3日目がはじまります。

つづく。

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くんぱす先生
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