2025年1月1日のロレックスの値上げについて〜金無垢デイトナはどこへ向かうのか〜
このnoteを編集しているのが、2024年01月09日の夜です。
2025年1月1日にロレックスが値上げをしました。
今回は、ロレックスの値上げをテーマに、所感を述べます。
金無垢系デイトナが高い値上がり幅に
特にデイトナの金無垢系(フル無垢やオイスターフレックス)が20%近く上昇しました。
サブマリーナーやGMTのフル無垢は12-13%の値上げでした。
デイトナのステンレスは2176900円から2349600円と約7.93%の値上げでした。
サブマリーナーやGMTのステンレスは6%の値上げでした。
ステンレスは一律値上げでもよかったのではないかと思いますが、デイトナだけは割り増しでしたね。
金相場が高騰しているので、金無垢は大きく値段が上がるとは思っていましたが、やはりデイトナだけ割り増しです。
デイトナで金、つまり金無垢系のデイトナは、今回の値上げでは特に値上げとなりました。
今回の値上げは、金については金価格の高騰を受けてだとは思いますが、デイトナの全モデルが大きく値上げされたのは、人気を考慮したといえます。
いままで、ロレックスは、概ね製造コストに基づいて定価を決めていたと思うのですが、これからは、需要を考慮して価格を決めていくのかもしれません。
プラチナ vs ゴールド はどうなるのか
現在は金価格が上昇しています。
プラチナは自動車の触媒など、多様な用途で用いられて比較的安価です。
一方で金はもっぱら装飾用に用いられるのがメインです。
2024年12月25日時点で、
プラチナ 5300円/g
金(ゴールド) 14500円/g
となっています。
金の方がマテリアルとして高価です。
しかし、腕時計業界は、プラチナを最上位に置いています。
それは、
昔はプラチナが加工が難しかった
昔は金が安かった
腕時計業界は伝統を重んじる
という点から、プラチナをいまだに最上位モデルとしているのです。
今回のロレックスの値上げは、プラチナが微増、金無垢が大幅な値上げでしたが、これは私としては予想通りです。
私はいずれゴールドとプラチナの立ち位置は逆転すると見ています。
価値のあるゴールド
傷に強いステンレス・セラミック
昔は高かったプラチナ(重い)
という構図になると読んでいます。
(プラチナのデイトナは、生産を絞り、トランスパレントケースバックにしてなんとか延命を図っているように見えます)
転売益が出るモデルは減るが、長期的にみて特にデイトナの資産価値は向上する
金無垢を狙っていた人は、定価がかなり上がり、心折れたんじゃないでしょうか。
今後は、金無垢はどのモデルも転売益が出にくいor低下割れになると思います。
しかし、世間は価格には徐々に慣れていくため、何年後かに、ロレックスの金無垢はやはり資産価値があっていいよね、となるかもしれませんから、未来はどう転ぶかわからないですね。
私の見解を述べます。
今、フル金無やオイフレのデイトナを持っている人は、保有し続けると、価格や価値が上昇していき、地位材としての魅力も高まりますし、資産性も高まるでしょう。
今後、金無垢系を購入したい人は、お付き合いをしたい場合を除き、正規店と並行店の価格が似たり寄ったりになるので、正規店でも並行店でもその時に好きなほうで買うとよいでしょう。
おそらくは、フル無垢は信頼のある正規店のほうが価格が高くなる、(普通の世界といいますか、少し前の世界といいますか)健全な世界になるのではないでしょうか。
オイスターフレックスの存在感
オイスターフレックスは徐々に「ゴールド素材専用である」ということが世間に認知されてきています。「ゴムのロレックスは高いんだよね」という共通認識が出来上がってくると、地位材としての魅力が爆上がりするでしょう。
フル無垢の時計は、実はどのメーカーのものも、遠くから見たときに似ていると思います。
しかし、オイフレデイトナは、遠くから見ても、絶対に認識できると思います。それくらい、オイフレデイトナはアイコニックだと私は思っています。
現時点でも、ホワイトゴールドに関しては、フル無垢とオイフレで転売益が大きく逆転しています。ERGやYGはそれほど差が大きくありません。それは、WGフル無垢がステンレス見えしてしまうのに対して、オイフレであればWGでもゴールド扱いされるというのがあると思います。要するに「高見え・安見え」の話になってきます。
繰り返しにありますが、賛否両論あったオイフレですが、確実に「ゴールド素材専用であるロレックスの中でも高価な腕時計」として認知されてきています。
したがって、オイフレデイトナの未来は明るいと思います。
ダイヤは値下がり傾向
また、ダイヤの価格は年々下降しています。
宝飾品としては、現在は金の地位が圧倒していて、ダイヤは落ち目となっているんです。
しかし、2024年3月にロレックスはデイトナでダイヤをベゼルに用いた新作をいくつかのバリエーションで出してきました。ダイヤが割安になったので、大量に使用するモデルを作りやすくなったという背景があるのかもしれません。
ダイヤがふんだんに用いられているモデルは人気や資産価値が凋落すると読んでいます。10Pとか8Pなどのインデックスだけに使われているのはまだしも、ベゼルやブレスレットにダイヤが用いられているモデルは、定価も高く、購入には慎重な検討をおすすめいたします(そもそもターゲットが超富裕層なので、些細な損得は気にしない人が買うのでしょうが)
結論
結論としては、今、デイトナのフル無垢やオイフレを持っている人は、ホールドするといいと思います。
ダイヤベゼルのデイトナは、価値下落をする恐れがあるので、今後の購入に際しては慎重にご検討ください。
価格改定後でもまだデイトナのオイフレやフル無垢が欲しい人は、ライバルが減るので簡単に買えるかもしれませんが、並行店も視野に入れるといいでしょう。
個人的には、オイフレデイトナはこれからますます人気になるともいます。
おわりに
腕時計の価格は需要と供給で決まります。
ダイヤベゼルの価値がないなんて言いましたが、極めて少数生産の場合はもちろん価値が維持されます。
私の話は割り引いてお聞きください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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