巡礼路の終着地 地の果て(フィステーラ)
サンティアゴ・デ・コンポステーラからのエクスカーション.
ムロス(Muros)
スペインのガリシア州にある小さな港町.州都サンティアゴ・デ・コンポステーラの西にある.町の歴史地区は重要文化財に指定されている.
カルノータ(Carnota)
ガリシア地方にある高床式穀物倉庫は「オレオ(Hórreo)」と呼ばれ,田舎に行けばどこでも見掛けることができる.教会の近くに設置されたカルノータのオレオ(Hórreo de Carnota)は,長さ35m,幅1.9mで,オレオとしては最大規模を誇る.建造されたのは古く1760年.
エサロ滝(Ézaro waterfall)
岩だらけのピンド山(Monte Pindo)から流れ落ちる滝.この滝の隣に水力発電所がある.夏にはカヤックで滝の近くまで行けるらしい.
フィステーラ(Fisterra)
地球が丸くなかった昔,欧州最西端の岬は「地の果て」とされ,フィステーラと名付けられた.岩礁のために難破が多発するコスタ・ダ・モルテ(Costa da Morte,死の海岸)に面したフィステーラ岬には灯台が建造された.
フィステーラ岬には,巡礼路の終端を示す「Km 0.000」の道標がある.巡礼者は,サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂を目指して,サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路(El Camino de Santiag)を歩く.そこが終着地であるのだが,実はその先に続く巡礼路がある.それがフィステーラ・ムシアの道(Camino de Fisterra y Muxía)だ.
サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂に辿り着いた巡礼者の中には,さらにフィステーラ岬まで巡礼を続ける人も多いらしい.
フィステーラ岬にはミシュラン星付きレストランがあり,その前には世界中の都市までの距離が記された看板がある.その最下段に赤色で一番目立つ看板がある.日本の那智勝浦までの距離看板だ.
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