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知多半島一周シーサイドサイクリング

2024年のゴールデンウィーク.天気が良く,逆風区間の風も強くなさそうなので,土曜日に京都から三河安城までの新幹線を予約して,日曜日に知多半島一周サイクリングに行ってきた.

ロードバイクで全都道府県制覇を目指しているが,京都周辺では愛知県が未制覇だったので,今回のターゲットは愛知県にした.海沿いを走ろうと,知多半島一周か渥美半島一周かのいずれかを考えたが,迷うなら近い方が楽で良いと思い,知多半島一周にした.

誰もいないS Work車両.連休に仕事しないのは健全だ.

京都から1時間ちょっとで三河安城駅に到着した.恐らく,この駅を使うのは人生で初めて.普段は通過しかしない.

輪行するときは,輪行袋などの道具をすべてサドルバッグに詰め込んで走ることがほとんどだが,今回は三河安城駅を起点に知多半島を一周して戻ってくるので,駅のコインロッカーに走るのに必要ない荷物はすべて預けることにした.

いつもよりとても身軽になって,09:42に三河安城駅を出発.快晴だ.

快晴の三河安城駅で走行モードへ

最初に向かったのは半田赤レンガ建物.広場ではマジックショーをしていた.

半田赤レンガ建物は,1898年(明治31年)にカブトビールの製造工場として建設された.設計者は明治建築界の三巨匠の一人で,横浜赤レンガ倉庫や日本橋(装飾部)なども設計した妻木頼黄(つまきよりなか).ビール工場として安定した温度や湿度を維持するため,現在ではほとんど例を見ない,中空構造を持つ複壁や多重アーチ床など,極めて特徴的な構造をもった建物になっている.

半田赤レンガ建物

続いて,半田運河沿いのMIZKAN MUSIUM(ミツカン・ミュージアム).

半田運河沿いに並ぶ鯉のぼりが壮観だ.ミツカンの黒壁の建物がかっこいい.左手奥のビルがミツカン本社.

半田運河沿いのMIZKAN MUSIUM

半田運河から一気に南下して,知多半島最南端の羽豆岬を目指す.

途中,武豊あたりから山田海岸まで,国道247号線は渋滞していた.みんな知多半島をドライブするのかなと思っていたら,そうではなくて,山田海岸の潮干狩りが目当てらしかった.山田海岸は人集りで,貝よりも人の方が多いのではないかと思うほど.山田海岸を過ぎると一気に車が少なくなり,爽快な海沿いサイクリングを楽しんだ.

活魚料理 丸誠の旧店舗?
魚貝料理 丸誠

12時前に魚貝料理「丸誠」に到着した.予定より20分ほど遅くなり,行列ができているかと思ったが,幸いにも待っているのは1組だけで,名前と電話番号を書いて少し待っていると案内してもらえた.

魚貝料理 丸誠の崎っぽ料理

丸誠では,師崎の「崎っぽ料理」が評判のようだ.「活きた魚貝を活きたまま調理する究極の鮮魚料理」とある.

刺身などがついた定食もあったが,それには大アサリがついていなかったため,大アサリのフライ,鯵の煮付け,ご飯と味噌汁を単品で注文した.2520円.

とても美味しかった.大満足.

サービスのわかめ
大アサリのフライ
鯵の煮付け

魚貝料理「丸誠」を後にして,羽豆岬へ向かう.

羽豆神社の鳥居をくぐって,知多半島南端の羽豆岬へ.三河安城駅から46km.羽豆岬からは,左手に渥美半島,右手に伊勢・鳥羽が見える.

羽豆神社の鳥居
知多半島南端の羽豆岬

羽豆岬でゆっくり海を眺めた後,一気に北上して,野間崎灯台を目指す.

野間埼灯台は,大正10年に建てられた愛知県最古の灯台らしい.高さ18メートルと高くはないが,伊勢湾に沈む夕日を楽しむ最高のスポットとして,恋人たちの聖地として,人気があるそうだ.確かに,鐘があった.

野間崎灯台

野間崎灯台からさらに北上すると,中部国際空港セントレアが見えてくる.ここまで来ると,常滑焼の生産地,常滑は近い.

常滑のでんでん坂や土管坂を走ってまわろうと思っていたが,想像以上に道が細く,激坂だったので,自転車を押して歩くことにした.

でんでん坂
常滑

やきもの散歩道をぐるっと一周して,とこなめ見守り猫「とこにゃん」へ.頭部しかないが,でかい.高さ3.8メートル,幅6.3メートルあるらしい.インパクトがある.多くの人が写真撮影していた.

とこにゃんの下の招き猫通りには39体のご利益招き猫がいる.

巨大なまねき猫:とこにゃん
常滑アート

あまりに暑いので,かき氷を食べようと決意し,常滑の「大蔵餅」へ.サイクリング仲間に教えてもらったお餅専門店だ.有名なのは善哉らしい.その他,かき氷やパフェもある.

しかし,大蔵餅に到着してみると,20組50人以上が待っている状態だった.凄い人気ぶりだ.かき氷を食べたかったが,既に15時を過ぎていて,ここでボーッと待つわけにもいかないので,潔く諦めることにした.

さらに北上した後,東に進路を変えて,佐布里池へ.このあたりから,お尻は痛いし,脚は動かなくなるし,とどめを刺すかのような向かい風だし,とても辛かった.やはり,普段から自転車に乗って慣れておくのが大事なようだ.

佐布里池

17時過ぎ,三河安城駅に戻ってきた.走行距離は116.7km.この距離を走ったのは昨年の緑のAACR(安曇野)以来だ.ほぼ1年ぶり.

知多半島一周サイクリング

それにしても,ド平坦な知多半島一周116.7kmで,お尻は痛いし,脚はもう動かないし,疲労困憊とは我ながら嘆かわしい.

知多半島一周シーサイドサイクリングを満喫した翌朝,ロードバイクを掃除した.チェーンクリーナーをかけてブラシで擦るとチェーンから真黒な汚れが出てくる.汚れが出てこなくなるまで洗ってチェーンはピカピカになった.ホイールとフレームも洗浄して,注油などして掃除完了.輪行道具も片付けて1時間半ほど.朝からよく働いた.

チェーン掃除中
掃除を終えてピカピカになったロードバイク

知多半島一周サイクリングで愛知県を制覇して,目標の全都道府県制覇まで,あと12県になった.5年以内には達成できそうだ.

© 2024 Manabu KANO.

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