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久しぶりの100kmサイクリングがやはり最高だった

冬.寒いと外出するのが億劫になる.サイクリングも例外ではない.本日,天気が良く,朝は寒かったものの,日中は気温が上がるということで,意を決して,サイクリングに出掛けた.ベッドから出るのは遅かったが…

冬になってから,通勤以外ではほとんど自転車に乗っていない.遡ってみたところ,100km以上走ったのは,2021年12月5日に余呉湖から京都まで走って以来だ.約3ヶ月ぶりとなる.

逆風のサイクリング

天気が良くて気温が低くないのは嬉しいことだが,それだけで安心するわけにはいかない.サイクリングで考慮すべきは風だ.天気予報によると,2〜4mの南風が吹く.サイクリング終盤で逆風に晒されるのは避けたいため,自宅から南に向かうことにした.

自宅(京都) → 嵐山 → 桂川サイクリングロード → さくらであい館

桂川・木津川・宇治川の合流地点にある「さくらであい館」まで走ってから,その後のサイクリングルートを決めることにした.

単純に往復すれば60kmくらい.久しぶりのサイクリングで脚が動かなさそうなら,このくらいにしておく.もっと走れそうなら,木津まで進むか,宇治に回る.そうすると,往復か周回で走行距離は100kmほどになる.

控えめに申し上げて,強烈な逆風が辛い.嵐山からさくらであい館まで,桂川サイクリングロードで南に進むが,ずっと逆風だった.川沿いのド平坦路だが,風が強くなると速度が20km/hくらいしか出ない.途中,何度か,もうここで引き返そうかと思った.それくらい逆風は辛い.それでも,なんとか,さくらであい館に到達した.

宇治: 稲房安兼の茶のだんご

逆風区間を耐えて走りきったので,宇治に向かうことにした.宇治川沿いは追い風.時速35km超で快走する.実に気持ちいい.

宇治で休憩

宇治まで,自宅から42km.ここで休憩する.それほどお腹が空いているわけでもないため,宇治で昼食は食べずに,宇治名物の茶団子をいただくことにする.

能登椽 稲房安兼

平等院表参道沿いにある「能登椽 稲房安兼」で,「茶のだんご」と「田舎まんじゅう」を購入して,川沿いのベンチで食べる.宇治はサイクリングで来ることが多く,時々,稲房安兼の茶のだんごを購入している.夏は,茶団子よりも,抹茶のソフトクリームやかき氷を食べることが多い.伊藤久右衛門とか.

稲房安兼の「茶のだんご」

日差しがあるのでマシだが,やはり止まると寒い.茶団子は美味しい.1箱18個入りがアッという間になくなった.

宇治川ライン

宇治から北上して帰宅しようかとも考えたが,茶のだんごと田舎饅頭を食べてエネルギー補給もできたので,「宇治川ライン」を疾走して,琵琶湖に向かうことにする.

宇治から宇治川ラインに入ると,天ヶ瀬ダムまで登坂するが,最大斜度は6%くらいで大したことはない.その後は,斜度1〜2%くらいの緩いアップダウンが続く.宇治川ラインでも,追い風にのって快走する.

宇治川にかかる橋

真っ青な空に緑色の水面.最高だ!

宇治川ラインは,近所のサイクリングコースの中で,大好きなコースのひとつだ.

石山: 茶丈藤村のふじおこわ

宇治川ラインを抜けて,滋賀県大津市の石山寺へ.石山高校を卒業しているので,この界隈を走ると,いつも懐かしく感じる.

サイクルラックのある茶丈藤村

石山寺の目の前にある「叶 匠壽庵 石山寺店」で,この店限定の「石餅」を食べることが多いが,今日はお腹が空いていたので,ご飯を食べようと「茶丈藤村」へ.和菓子店だが,おこわが食べられる.

店名と建物のしつらえは,かつて石山寺に寄宿した島崎藤村にちなんでいるとのこと.

茶丈藤村のふじおこわ

茶丈藤村の「ふじおこわ」は,丹波の大粒黒豆を用い,その濃紫の煮汁を吸わせた近江羽二重もち米をセイロで蒸した,藤色のおこわとのこと.藤色のおこわだから,ふじおこわ.

茶丈藤村のお弁当箱

茶丈藤村の食事メニューは,お弁当箱一択.その名も「ふじおこわと 胡麻豆腐の白味噌のおつゆと なるべく地産品・地元の食材をつかったちょこっとおかずのお弁当箱」.ごまをふじおこわにかけていただく.

胡麻豆腐の白味噌のおつゆがとても美味しかった.1155円(≒10USD)でこれが食べられるとか,日本の外食はコストパフォーマンスが良すぎる.

茶丈藤村の和菓子

食後に和菓子「寺辺もち」をサービスしていただいた.カシューナッツを刻んで香ばしく炒り,沖縄産黒糖のやわらかいおもちに練りこんだ一品.見た目で固いのを想像していたが,とても柔らかく,美味しい.

大満足のランチを済ませて,サイクリング再開.

琵琶湖畔: 膳所城跡公園

石山寺から瀬田川を北上して,近江大橋の袂にある「膳所城跡公園」へ.

膳所城跡公園から望む残雪の比良山系

近江大橋の向こうに雪が残る山々が見える.比良山系か.

冬の引き締まった空気の中,美しい景色をしばし眺める.

京都へ: 南禅寺・上賀茂神社

浜大津から,逢坂山峠(国道1号線)を通り,三条通を経由して,京都に戻る.

南禅寺の三門

南禅寺三門に到着. ここまで自宅から83km.観光客は少ない.

折角なので,まっすぐ自宅を目指さず,100kmを走り,自称ロングライドを達成してから帰宅する.

葵家やきもち総本舗の焼き餅

最後に,上賀茂神社横の「葵家やきもち総本舗」の焼き餅を食べる.上賀茂神社にて.白いのは売り切れていたので,よもぎを2つ.

上賀茂神社

本当に良い天気に恵まれた.日差しのおかげで寒すぎることもなく,前半の逆風は辛かったものの,絶好のサイクリング日和だった.

サイクリングの記録

寒くなってから全然自転車に乗っていなかったので,100km走るのは無理ではないかと心配していたが,予想に反して,100kmを走ることができた.登坂を避けて平坦路を選択し,ゆっくり時間をかけて走ったからではあるが,自信になる.

寒くて億劫になっていたが,サイクリング,やはり最高だ.

© 2022 Manabu KANO.

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