見出し画像

バルバドスの蒸溜所MOUNT GAYでラム酒を飲む

ブリッジタウン市街の少し北にある,ラム酒蒸溜所MOUNT GAYに来た.カリブ海と言えばラム酒,バルバドスでラム酒と言えばMOUNT GAYということで.

実際,バルバドス島の至る所で,MOUNT GAYのラム酒やカクテルを見掛ける.創設者が1703年に井戸を掘ったのが始まりとのことで,最も歴史ある蒸溜所とされる.

MOUNT GAY RUM蒸溜所の入口
MOUNT GAY RUM蒸溜所ビジターセンター
MOUNT GAY RUM蒸溜所

学会会場のヒルトン・バルバドス・リゾートからブリッジタウン市街まで徒歩30分ほど.そこからさらにマウントゲイ蒸溜所まで徒歩20分ほど.時間にすると大したことはないが,猛烈に蒸し暑い中,直射日光に晒されながらなので,正直,疲弊した.バルバドスの蒸し暑さは京都と競える.

想像していたよりもずっと小さな蒸溜所だ.

MOUNT GAY RUM蒸溜所ビジターセンターのバー
ドリンク券で飲ませてもらったカクテル

ビジターセンターには,バーとギフトショップがある.朝一番,10:30開始のテイスティングツアーを予約済みで,10時前には到着していたので,まだ他の客は少なかった.1組だけ.

ビジターセンターで予約してあることを伝えると,ツアーチケットを渡された.そのチケットに,バーの1ドリンクが付いていた.猛烈に蒸し暑いので,カクテルをもらう.そうこうしているうちに,続々とお客さんが来る.もちろん徒歩で来たのは私だけだが.

10:30になると,ツアー担当のお兄さんがやってきた.

MOUNT GAY RUM蒸溜所の博物館
蒸溜所と製造プロセスの解説ビデオをみる

博物館で,主に蒸溜所の歴史と製品についての説明を受けるのだが,語りが巧妙で,とても面白かった.

その後,場所を移して,主にラム酒製造工程についてのビデオを見た.ウイスキーと同じで,とにかく大切なのは原料で,ラム酒の場合,水とサトウキビだ.もちろん,その他にも,発酵させる(アルコールにする)ためのイースト菌,熟成させるための樽,マスターブレンダーによるブレンドなどもラム酒の味を左右する.

ビデオ鑑賞の後,4種類のラムを試飲した.以下の,シルバー,ゴールド(エクリプス),ブラック,XOだ.

SILVER
樽詰めする前の出来立ての透明なラム酒.スッキリした味わい.
ECLIPSE
チャーしたアメリカンウイスキー樽で数年熟成したラム酒.それらしい味になる.
BLACK BARREL
熟成させたラム酒.最後はバーボン樽で寝かせる.恐らくこれが主力商品.
XO
アメリカンウイスキー,バーボン,コニャックの樽で長く熟成させたラム酒.
とは言ってもせいぜい7〜10年とのことで,ウイスキーに比べると若い.

ラム酒には苦手意識があったが,かなり解消された.それでも,熟成させたウイスキーの方が美味しいと思う.

MOUNT GAY RUM蒸溜所の樽

以前なら蒸溜所には見向きもしなかったはずだが,ウイスキーを飲むようになって,好き好んでラム酒の蒸溜所を見学するまでになった.残念ながら,日程が合わずに製造工程の見学はできなかったが,解説を聞いて,4種類のラム酒を試飲させてもらって,とても良い経験になった.

© 2023 Manabu KANO.

いいなと思ったら応援しよう!