淑徳与野エンカレッジ講座に参上
淑徳与野高等学校の先生から声を掛けていただき,同校の「淑徳与野エンカレッジ講座」で講演する機会に恵まれた.埼玉県さいたま市にある仏教系の中高一貫女子校だ.女子校に踏み入るのは,京都女子大学の学園祭以来ではないかと思う.
講座当日(2021/2/17)は,弊学情報学シンポジウムの開催日で,システム科学専攻長として私が担当する閉会挨拶が講演時間に重複したため,講演の前半を弊社・クアドリティクス株式会社代表取締役CEOの林が,講演の後半を私が担当することになった.
淑徳与野エンカレッジ講座で面白いなと思ったのが,強制参加ではなく,同時並行で3つの講座が開講され,興味があるものを聞きに行くというスタイルだったことだ.幸い,我々の講座の聴講生徒数は0名ではなかった.(本当かどうかは知らないが集客数は最大だったとも聞く)
講座の内容は以下の通り.
林CEO:「知的探求と大学発スタートアップ」
加納:「データ解析とシステム工学的アプローチによる課題解決」
私の講演スライドをいくつか紹介していこう.
人工知能(AI)が安易に使われすぎているという話.
データサイエンティストが儲かるわけではないという話.
簡単なのに正答率が凄く低い確率のクイズ.
研究室で取り組んでいる研究について話.
製造プロセス向けの技術がすべて人間相手にも使えるという話.
人々に使ってもらうことが大事だという話.
大学一回生に伝えていること.
生徒さんはきちんと挨拶するし,質問も積極的にするし,とても良い感じだった.講演をして驚いたのは,最後の御礼で皆が合唱したことだ.さすが仏教系だ.
後日,聴講してくれた生徒さんの感想を送っていただいた.弊社CEOの講演では,「起業したい!」という頼もしい意見があった他,「問いの立て方」の重要性を知ったという感想が多数あった.故・瀧本さんの著作も紹介しながらの講演が刺さったようだ.私の講演についても,(大学教授が研究について難しく話すと予想していたわりに)「面白かった」という感想があり,また大学生の心構えなども参考になったようだ.
淑徳与野高校・淑徳与野エンカレッジ講座での,弊社社長と2人での講演は先生にも評判が良かったようで,半年後と一年後のスケジュールを確保しておいて欲しいとのことだった.さっそくカレンダーに予定を書き込んでおいた.
淑徳与野高校の先生から,大乗淑徳学園の法輪クッキーをいただいた.さすが仏教系の学校だ.
なお,この翌日に,開成中学高等学校で講演をさせていただいた.
ちなみに,淑徳与野高校での講演が終わった後,夕食難民になった.日暮里へ向かい,そこで夕食を取ろうと思っていたのだが,どこも19:30ラストオーダーで,食べるところがなかった.20:00までに店に入れば大丈夫と思っていたのだが,甘かった.まさか東京で夕食難民になるとは.
結局,駅前で天丼を食べてホテルに向かった.
© 2021 Manabu KANO.