ウイスキーの抽選販売に初参加してみた
自分で何かを買うときは,失敗したくないので,安心確実なものを選びがちだ.ウイスキーもそうで,3月にまたもや値上がりするので,その前に仕入れておこうと酒屋に行って,バランタイン17年が4本になった.
そこまで極端ではなくても,名前を知っているものしか選ばなかったりする.これではあまりに探索力が貧弱なので,生まれて初めて,ウイスキーの抽選に参戦することにした.
これだ.響21年が欲しすぎる.2本セットで,税と送料込みで17,098円だった.一応,ハズレなしということになっているので,凄いウイスキーが当たらなくても楽しめるだろうと思い,申し込んでみた.
今日そのウイスキーが届いた.中身は次の2つ.
WATT WHISKY, Single Malt Scotch Whisky, Distilled at Blair Athol Distillery, Aged 13 Years, 56.7% vol., Red Wine Barrique, 1 of 301 Bottles
LINDORES, Lowland Single Malt Scotch Whisky, MCDXCIV 1494
ワットウイスキー・ブレアアソール蒸溜所13年
1本目は,ボトラーであるCampbeltown Whisky Company Ltd. (CWCL)社のWatt Whiskyシリーズ.カワウソのラベルで知られる,ハイランドのBlair Athol(ブレアアソール)蒸溜所のSingle Malt(シングルモルト)13年.16ヶ月間の赤ワイン樽フィニッシュがなされている.ノンチルのカスクストレンクスでアルコール度数は56.7%と高い.限定301ボトルの生産となっている.
早速,開封して飲んでみた.フルーティだが,さすがに度数56.7%は強烈だ.
リンドーズアビー蒸溜所, MCDXCIV 1494
2本目は,LINDORES(リンドーズアビー)蒸溜所のMCDXCIV 1494.ローランドのクラフト蒸溜所の中でも特に注目を集めているのがリンドーズアビー蒸溜所だ.というのも,蒸留酒の最古の記録とされる,1494年にスコットランド王室財務係の文献にある「修道士ジョン・コーに8ボルのモルトを与えアクアヴィテを…」という記述に登場する修道士ジョン・コーが当時所属していたのがリンドーズ修道院で,そのリンドーズ修道院跡地に2017年に建設されたのがリンドーズアビー蒸溜所だからだ.リンドーズ修道院は「スコッチウイスキー生誕の地」とも呼ばれている.
MCDXCIV 1494は,1stフィルバーボン樽熟成原酒,1stフィルオロロソシェリー樽熟成原酒,ジム・スワン博士が開発したSTR樽熟成原酒のブレンドだ.なお,STRとは,シェービング,トースティング,リチャーリングの頭文字を取った言葉で,再活性化した赤ワイン樽を意味する.
公式テイスティングノートは次の通り.エレガントで優しいバニラの香り,まるで果樹園にいるかのような果実の香りと洋梨のドロップ.口あたりは非常に滑らかで,バニラやドライフルーツ,柑橘のアクセントと,スパイスが完璧なバランスです.
こちらは未開封だ.
バランタイン17年
冒頭で紹介したバランタイン17年は,2021年3月に大学院修士課程を修了する学生たちからプレゼントしてもらったウイスキーで,これを飲んでからウイスキーを飲むようになった記念すべきボトルだ.
ルタオのフロマージュ・ダブル
ちなみに,ウイスキーを飲みつつ,今宵のデザートはLeTAO Fromage Doubleだ.チーズケーキ好きにはたまらない.昨日,新幹線に乗り込む前に東京駅で購入した.
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