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無垢材一枚板ダイニングテーブルのお手入れ:サンドペーパー研磨とオイル塗装
12月30日.毎年恒例,年末の大掃除に合わせて,ダイニングテーブルのメンテナンスをした.自宅のダイニングテーブルは,栃の無垢材一枚板だ.購入店でもらった「お客様へ」の紙には写真のように書いてある.
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この指示を基本としつつ,ネットで色々と調べて,毎年,サンドペーパーでの研磨とオイル塗装を行っている.
メンテナンス作業を初めて行ったときの記録(2016年1月3日記載)があったので,引っ張り出してきた.
無垢材一枚板のメンテナンス(2015年実施)
購入してから1年超が経過したので,ダイニングテーブルの天板をメンテナンスすることにした.あちこちに染みができているのと,子供たちがつけた鉛筆やボールペンの跡があるので,それらを消して表面を綺麗にすると共に,無垢材を乾燥から守るのが目的だ.
自宅のダイニングテーブルは栃の一枚板だが,購入時にお店でオイル(メーカー名,製品名,成分等は不明)を分けてもらったので,それでオイル塗装する.いつものように作業前に色々と調べたので,手入れの手順をまとめておく.
無垢材一枚板メンテナンス手順
1.紙ヤスリ,ウェス,オイルを準備する
作業前に,2種類の紙鑢(かみやすり,サンドペーパー),ウェス(布切れ),オイルを用意する.
紙ヤスリは,目の粗い#240と目の細かい#400の2種類を用意する.目の粗い#240の紙ヤスリは酷く汚れている部分を削るために用いるので,少しあればよい.一方,目の細かい#400は天板全体を磨くので,多めに用意しておく方がよいだろう.目が細かいので,すぐに粉で目詰まりしてしまう.今回は,ホームセンターで各々2枚入りのパックを購入したが,#240は1/8枚ほど,#400は1枚半ほどを使用した.なお,水は使わないので,耐水研磨紙は必要ない.
ウェス(布切れ)はボロ布でよいが,表面が凸凹していると使いにくい.今回は使い古したティーシャツを用意した.
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2.傷や染みの目立つ部分を#240の紙ヤスリで研磨する
ダイニングテーブル天板で,傷のあるところや汚れが目立つところを目の粗い#240の紙ヤスリで磨く.くっきりと残った輪染み(コップの跡)も削る.このとき,傷や染みのある患部だけをピンポイントで磨くのではなく,その周辺も磨く.そうしないと,磨いたところが新たな傷になって目立ち,目の細かい#400の紙ヤスリでの仕上げ研磨が大変になる.力を入れる必要はない.#240は目が粗いので,軽く磨いてもガリガリ削れる.
3.天板全体を#400の紙ヤスリで仕上げ研磨する
ダイニングテーブルの天板全体を,目の細かい#400の紙ヤスリで磨く.テーブルの側面も磨く.この仕上げ研磨では,木目に沿ってヤスリをかける.力を入れても大丈夫.紙ヤスリはある程度大きめに切って,食器洗い用のスポンジなどに捲いて使うと,そのまま指で擦るより,ヤスリがけしやすくなる.スポンジでなくても,適度な柔らかさと大きさのあるものなら何でもよい.
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4.木の粉を綺麗に拭き取る
ダイニングテーブル天板がツルツルになったら,オイル塗装する前に,研磨で出た木の粉を綺麗に拭き取る.テーブルの側面も忘れずに.今回は,掃除機で粉を吸い取ってから,用意しておいたウェス(布切れ)で乾拭きした.
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5.木目に沿ってオイルを塗る
ウェス(布切れ)にオイルを染み込ませて,ダイニングテーブル天板の木目に沿ってオイルを塗る.オイルは少量で良く,薄く斑(むら)なく塗るようにする.テーブルの側面もオイル塗装する.
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6.テーブル表面のオイルを拭き取る
ダイニングテーブル天板全体にオイルを塗り終わったら,オイルの付いていないウェス(布切れ)でテーブル表面のオイルをしっかり拭き取る.1時間から2時間ほどすると,無垢材に染み込まなかったオイルが噴き戻してくることがあるので,これも拭き取る.
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7.ウェスに水をふくませて捨てる
使用済みのウェスをそのまま捨ててはいけない.オイルの染み込んだウェスは自然発火する恐れがあるので,十分に水分を含ませて,ビニール袋に密封して捨てるようにする.
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以上で,無垢材一枚板ダイニングテーブルのお手入れは完了.作業は簡単で時間もかからないが,ダイニングテーブルはピカピカツルツルの状態に完全復活する.手伝った子供たちは,天板をナデナデして,「うわぁ,ツルツル!」と感激していた.
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